様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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・・・・・・。
頭がボーッとしてる・・・。
俺、いつの間に寝ちゃったんだろう・・・。
憂樹が急に抱擁してくれて、落ち着いて・・・
だんだん眠くなったのは覚えてる。
つまり、あのまま寝ちゃったって事か・・・。
って、よく考えたら俺、凄い事されたよな・・・。
大胆な事するな憂樹も・・・。
でも本当にあったかくって、良い匂いがして、気持ち良かったな・・・。
ちょっと勿体無かったな。いつの間にか寝ちゃうだなんて。
・・・ヤバイ、思春期まっただ中の中学生か俺は。
時計を見ると、10時を過ぎていた。
寝たのって何時だっけ。相当寝たんだとは思うけど。
・・・ああ、だから頭がボーッとしてるんだ。寝過ぎが原因か。
・・・ん?机の上に書き置きがある。憂樹からだ。
『おはよ。よく眠れましたか?
朝、話そうと思って覗いてみたらまだ寝てたんで書き置きにします。
とりあえず今日は病院に行きましょう。恥ずかしいかも知れないけど。
あとまた起こるかもって不安なら、紙袋を常に持っておくと良いよ。
それなら自分で出来るし、安心して不安も解消されるから。
遅くなるかも知れないけど、帰ったらまた話でもしようね。
そんな訳で行って来ます。 憂樹』
何だろう。胸がジーンとして来る。
憂樹の優しさが嬉しく思える・・・。
とりあえず言われた通りにしよう。紙袋を探して・・・
あと病院だな。保険証と。
病院に行った俺は、とりあえず精神安定剤を貰い
酷いようならこっちに行った方が良いかも、と精神科を紹介された。
・・・鈴木さんが精神科通いをしてると言ってたけど
自分もその可能性が出て来たって訳か。
でもな・・・、要は吹っ切れば良いんだよな。
とっくに分かってた事だけど、うっかり思い出しちゃったから
今回みたいな事になったんだよな・・・。
せっかく迷路から抜け出せたのに、また迷い込んだ気分だ。
・・・深く考えないようにしよう。考えたらまたリバウンドする。
俺はその日、学校を休んだ。
もう少し憂樹と話とかして、気持ちが晴れないと
またうっかり落ち込んじゃいそうな気がするからだ・・・。
何か無理矢理に理由を作ってるような気もするけど
憂樹と話したかった。その気持ちは前よりも増していた。
「ただいまー」
「おかえり・・・」
何だか・・・、憂樹の顔を見るとホッとするな・・・。
「病院、行った?」
「行ったよ。薬も貰って来た」
「今日はどうだった?大丈夫だったの?」
「うん、あんまり考えないようにしてたから」
「そうだね。下手に考えちゃうから不安とかが湧き上がって来ちゃうんだし」
「そう言えばさ・・・」
「ん?」
「昨日、ありがとう。凄く落ち着いたよ」
「ああ、あれね。どういたしまして。
でもいつの間にか寝ちゃってたから、ちょっと驚いたよ」
「何か・・・、落ち着いたら気持ち良くなって来て
ついウトウトして・・・」
「気持ち良かったの?」
「うん、凄く・・・って、いや!変な意味じゃなく!!」
「やあねえ、そんな事言ってないのに。エッチなんだから」
「いや・・・、その・・・」
「あはは、冗談だよ。私からやったんだし」
「はは・・・」
俺を笑わせてくれたのかな・・・。
「さて、じゃあ書き置きにも書いたけど、何かお話でもしましょうか」
「・・・憂樹、疲れてないの?」
「大丈夫だよ。私だって話せば元気になるタイプだし」
「そう?じゃあ遠慮なく・・・」
その時、俺は・・・。
自分の中で憂樹の存在が今までよりはるかに大きくなっている事に気付いた。
それはもう・・・、尊敬の気持ちだけでは無いような気がした・・・。
つづく
↓宜しければ押してやって下さい

頭がボーッとしてる・・・。
俺、いつの間に寝ちゃったんだろう・・・。
憂樹が急に抱擁してくれて、落ち着いて・・・
だんだん眠くなったのは覚えてる。
つまり、あのまま寝ちゃったって事か・・・。
って、よく考えたら俺、凄い事されたよな・・・。
大胆な事するな憂樹も・・・。
でも本当にあったかくって、良い匂いがして、気持ち良かったな・・・。
ちょっと勿体無かったな。いつの間にか寝ちゃうだなんて。
・・・ヤバイ、思春期まっただ中の中学生か俺は。
時計を見ると、10時を過ぎていた。
寝たのって何時だっけ。相当寝たんだとは思うけど。
・・・ああ、だから頭がボーッとしてるんだ。寝過ぎが原因か。
・・・ん?机の上に書き置きがある。憂樹からだ。
『おはよ。よく眠れましたか?
朝、話そうと思って覗いてみたらまだ寝てたんで書き置きにします。
とりあえず今日は病院に行きましょう。恥ずかしいかも知れないけど。
あとまた起こるかもって不安なら、紙袋を常に持っておくと良いよ。
それなら自分で出来るし、安心して不安も解消されるから。
遅くなるかも知れないけど、帰ったらまた話でもしようね。
そんな訳で行って来ます。 憂樹』
何だろう。胸がジーンとして来る。
憂樹の優しさが嬉しく思える・・・。
とりあえず言われた通りにしよう。紙袋を探して・・・
あと病院だな。保険証と。
病院に行った俺は、とりあえず精神安定剤を貰い
酷いようならこっちに行った方が良いかも、と精神科を紹介された。
・・・鈴木さんが精神科通いをしてると言ってたけど
自分もその可能性が出て来たって訳か。
でもな・・・、要は吹っ切れば良いんだよな。
とっくに分かってた事だけど、うっかり思い出しちゃったから
今回みたいな事になったんだよな・・・。
せっかく迷路から抜け出せたのに、また迷い込んだ気分だ。
・・・深く考えないようにしよう。考えたらまたリバウンドする。
俺はその日、学校を休んだ。
もう少し憂樹と話とかして、気持ちが晴れないと
またうっかり落ち込んじゃいそうな気がするからだ・・・。
何か無理矢理に理由を作ってるような気もするけど
憂樹と話したかった。その気持ちは前よりも増していた。
「ただいまー」
「おかえり・・・」
何だか・・・、憂樹の顔を見るとホッとするな・・・。
「病院、行った?」
「行ったよ。薬も貰って来た」
「今日はどうだった?大丈夫だったの?」
「うん、あんまり考えないようにしてたから」
「そうだね。下手に考えちゃうから不安とかが湧き上がって来ちゃうんだし」
「そう言えばさ・・・」
「ん?」
「昨日、ありがとう。凄く落ち着いたよ」
「ああ、あれね。どういたしまして。
でもいつの間にか寝ちゃってたから、ちょっと驚いたよ」
「何か・・・、落ち着いたら気持ち良くなって来て
ついウトウトして・・・」
「気持ち良かったの?」
「うん、凄く・・・って、いや!変な意味じゃなく!!」
「やあねえ、そんな事言ってないのに。エッチなんだから」
「いや・・・、その・・・」
「あはは、冗談だよ。私からやったんだし」
「はは・・・」
俺を笑わせてくれたのかな・・・。
「さて、じゃあ書き置きにも書いたけど、何かお話でもしましょうか」
「・・・憂樹、疲れてないの?」
「大丈夫だよ。私だって話せば元気になるタイプだし」
「そう?じゃあ遠慮なく・・・」
その時、俺は・・・。
自分の中で憂樹の存在が今までよりはるかに大きくなっている事に気付いた。
それはもう・・・、尊敬の気持ちだけでは無いような気がした・・・。
つづく
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