忍者ブログ
様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
[104]  [105]  [106]  [107]  [108]  [109]  [110]  [111]  [112]  [113]  [114
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

俺は、ある事を思い付いた。

また憂樹とディズニーランドに行きたい。

理由は・・・、一緒にどこかに行けば元気が出ると言うのもあるけど
そんな事とは全く別に、行きたい、と思ったんだ。

どうしてそう思ったのかは分からないけど。

それにディズニーランドなら憂樹も喜ぶだろうし。

前回行った時は、ただの下見が目的で
一応遊んだりもしたけど、あんまり長い時間は取れなかったからな。

真琴さんに「パスポートをあげたらどうですか」と言ったし
タイミング的にも悪くないだろう。
・・・って、そう言ったのは昨日だから、まだの可能性もあるけど
まあ別にそこは構わない。

・・・何だろう、ちょっとドキドキするな。デートに誘うみたいだ。

憂樹をデートに誘うのは無謀だと分かってるけど(断られたし)
何かそんな風に考えてしまう。

とりあえず、憂樹が帰って来たら誘ってみよう。



「ただいまー」
「お帰り、憂樹」
「ただいま」
「あのさ・・・」
「ん?」
「ちょっと大事なお話があるのですが」
「・・・あら」

・・・驚いてる。

まあ話したいってのはこの間も言ったけど
『大事な話』となると色々違って来るからな。

「じゃあ私の部屋に来る?」
「うん、じゃあそうさせて」

俺は憂樹の部屋に行った。

何か緊張して来た・・・。

「で、何でしょう。大事な話とは」
「あのさ・・・、今度ディズニーランド行かない?」
「え!?」

今度はさっき以上に驚かれた。

「・・・何でまた急にそんな話になったの?」
「いや、気晴らしにさ」
「それは、まさとの、って事?」
「まあね」

憂樹が『見抜く時の目』になってる。
俺がこんな事を言うのは珍しいを通り越して変だって思われてるのかな・・・。

まあ、何か言われたら正直に言えば良いだけだ。

「・・・でもさ、ディズニーランドじゃ、まさとの気晴らしにはならないんじゃないの?」
「いや、良いんだ。とりあえず憂樹と一緒に行ければ」
「まさとが何を考えてるか、当ててあげようか。
 まず私とどこかに行くのが大前提で・・・、行くならディズニーランドにすれば
 私も喜ぶと思った。そうでしょ?」
「・・・はい」

やっぱり見抜かれたか・・・。いや、別に良いんだけどさ。

「で・・・、どうかな。行く?」
「良いよ。行こうか」
「ホント!?」
「ただし」
「え」
「ちょっと今、大事な仕事があってそれに集中したいの。
 だからそれが終わってからって事で良いかな」

仕事、か・・・。

遊ぶ事まで控えるなんて、相当大事なんだろうな。
こう言う所も徹底する辺り、憂樹らしいよな。

「・・・どれくらいかかるの?」
「分かんない。上手く行けば今週中には終わるけど
 手こずると来月までかかっても終わらないかも」
「そうなんだ・・・」

事実上、いつかは分からないって事か・・・。
大変なんだな・・・。

「まあ良いや。先になっただけなら終わるまで構わないよ。
 断られた訳じゃないんだし」
「お楽しみは後に取っておくって事で。まあ一番楽しみなのは私なんだけどね」
「はは、良かったよ。楽しみって言ってくれて」
「そりゃ楽しみですから」
「俺も楽しみだよ」



そうだ。

何だか、憂樹と出かけられる事が本当に楽しみになって来た。

どうしてこんな気持ちになるのか、今は分からなかった。

別に元気が出るとかじゃなく、純粋な気持ちとして感じていた。

いつになるかは分からないけど、ただ単純に楽しみだった。

今は、そうとしか表現のしようが無かった・・・。



つづく



↓宜しければ押してやって下さい

     
PR
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
フリーエリア
       


↓久遠のブログ、始めました
こちらからどうぞ

第一話から

読む方は

こちらから


登場人物紹介

最新CM
[10/01 tlgetplkvg]
[08/19 魚]
[06/28 久遠]
[06/28 魚くん]
[05/31 ブログランキング]
プロフィール
HN:
久遠
性別:
非公開
カウンター
アクセス解析
フリーエリア

Copyright © BE ALIVE! All Rights Reserved.
Material & Template by Inori  

忍者ブログ [PR]