様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「ねえ、まさと・・・」
「何だよ?」
「今度は何処に行く?」
「・・・イッツ・ア・スモールワールド?」
「良いね!行こう行こう!!」
「ホント好きだね・・・」
今日、三回目だぞ・・・。よく何度も乗れるな・・・。
ま、憂樹と一緒なら良いんだけど・・・。
「ねえ・・・」
「何?」
「手、繋ぐ?」
「え」
急に・・・、何を・・・。
「嫌?」
「嫌じゃないけど・・・」
「けど?」
「どうしたのさ、急に・・・」
「繋ぎたいからに決まってるじゃん」
「・・・俺と?」
「そう」
そりゃあ、また・・・。
嬉しい事を言ってくれるなあ・・・。
「それとも、腕組む方が良い?」
「いや・・・、どっちでも・・・」
「まさとはどっちが好き?」
「俺はそう言う経験が無いからさ・・・。
彼女と手を繋ぐとか、腕を組むとかした事が・・・」
「そっか。じゃあ私のしたい方で良い?」
「良いよ」
「なら、これで」
「・・・!!」
憂樹は、俺の左側に回ると
俺の左手を自分の右手で握り、更に自分の左手を俺の左腕に絡めて来た。
「良いでしょ、これ。手も握れるし腕も組めるの」
「まあ・・・ね」
こんなやり方があったのか。初めて知った。
まさか自分で考えたのか・・・?
「あのさ」
「今度は何でしょう?」
「ちょっと甘えても良いかな?」
「・・・はい?」
「私さ、今まで男の人に甘えた事って無いんだよね」
「はあ・・・」
「だから思いっ切り甘えてみたいんだ・・・」
「なるほどね・・・。別に構いませんが」
でも甘えるってどうするんだ・・・?
「じゃあ遠慮無く」
「うお・・・」
憂樹が俺の肩にもたれて来た。
急にだったんでちょっとよろけたが、重い訳でも無いし平気だ。
甘えるってこう言う事だったのか・・・。
でもこれ・・・、結構恥ずかしいな・・・。
「あー・・・、落ち着く・・・」
「そうかい?そりゃ良かった」
「まさと、緊張してる?」
「いや・・・、人前で腕組んだりした事無いからさ・・・。
ちょっと恥ずかしくって・・・」
「良いじゃん。最近じゃ、中学生だってやってるよ」
「そりゃそうだけどね・・・」
でも・・・。凄く幸せな気分だな・・・。
そこに憂樹がいると言う「存在」を感じられる。
手を繋いでいる事で。腕を絡めている事で。もたれかかられている事で。
触れ合っている事で、確実にそこにいると言う事を認識出来る。
そして憂樹の温もりや鼓動が伝わって来る。
それがこんなに幸せな事だったなんて知らなかった・・・。
俺は今、言葉では言い表せない程の幸せを感じていた・・・。
願わくば、この幸せがいつまでも続きますように・・・。
つづく
↓宜しければ押してやって下さい

「何だよ?」
「今度は何処に行く?」
「・・・イッツ・ア・スモールワールド?」
「良いね!行こう行こう!!」
「ホント好きだね・・・」
今日、三回目だぞ・・・。よく何度も乗れるな・・・。
ま、憂樹と一緒なら良いんだけど・・・。
「ねえ・・・」
「何?」
「手、繋ぐ?」
「え」
急に・・・、何を・・・。
「嫌?」
「嫌じゃないけど・・・」
「けど?」
「どうしたのさ、急に・・・」
「繋ぎたいからに決まってるじゃん」
「・・・俺と?」
「そう」
そりゃあ、また・・・。
嬉しい事を言ってくれるなあ・・・。
「それとも、腕組む方が良い?」
「いや・・・、どっちでも・・・」
「まさとはどっちが好き?」
「俺はそう言う経験が無いからさ・・・。
彼女と手を繋ぐとか、腕を組むとかした事が・・・」
「そっか。じゃあ私のしたい方で良い?」
「良いよ」
「なら、これで」
「・・・!!」
憂樹は、俺の左側に回ると
俺の左手を自分の右手で握り、更に自分の左手を俺の左腕に絡めて来た。
「良いでしょ、これ。手も握れるし腕も組めるの」
「まあ・・・ね」
こんなやり方があったのか。初めて知った。
まさか自分で考えたのか・・・?
「あのさ」
「今度は何でしょう?」
「ちょっと甘えても良いかな?」
「・・・はい?」
「私さ、今まで男の人に甘えた事って無いんだよね」
「はあ・・・」
「だから思いっ切り甘えてみたいんだ・・・」
「なるほどね・・・。別に構いませんが」
でも甘えるってどうするんだ・・・?
「じゃあ遠慮無く」
「うお・・・」
憂樹が俺の肩にもたれて来た。
急にだったんでちょっとよろけたが、重い訳でも無いし平気だ。
甘えるってこう言う事だったのか・・・。
でもこれ・・・、結構恥ずかしいな・・・。
「あー・・・、落ち着く・・・」
「そうかい?そりゃ良かった」
「まさと、緊張してる?」
「いや・・・、人前で腕組んだりした事無いからさ・・・。
ちょっと恥ずかしくって・・・」
「良いじゃん。最近じゃ、中学生だってやってるよ」
「そりゃそうだけどね・・・」
でも・・・。凄く幸せな気分だな・・・。
そこに憂樹がいると言う「存在」を感じられる。
手を繋いでいる事で。腕を絡めている事で。もたれかかられている事で。
触れ合っている事で、確実にそこにいると言う事を認識出来る。
そして憂樹の温もりや鼓動が伝わって来る。
それがこんなに幸せな事だったなんて知らなかった・・・。
俺は今、言葉では言い表せない程の幸せを感じていた・・・。
願わくば、この幸せがいつまでも続きますように・・・。
つづく
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