様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「おはよ、まさと」
「おはよう・・・って、何その格好!?」
憂樹がスーツを着ている・・・。
「え、何で?」
「そんなの着てるとこ・・・、初めて見たよ」
「そうだったっけ?最初から持ってたんだけどね」
「・・・カッコイイね」
「そう?ありがと」
お世辞とかじゃなく、本気でそう思う。
凛々しさを感じるって言うか・・・。
「何でスーツなんて着てるの?」
「今日、大事な仕事があるから。言ってみれば私の戦闘服だよ」
「・・・戦闘服か」
憂樹の真剣な顔なら何度も見てるけど
この姿で真剣な顔をされると、今までより更にカッコ良く見える。
「気合い入ってる?」
「まあねん。久々に本気フォームだよ」
「本気『フォーム』て」
「昨日話したけど、これが片付いたら全部終わるから
そうしたらディズニーランド行こうね」
「・・・うん」
「じゃあ、行って来ます」
「あれ、もう?」
「早くから始まるからね。準備もあるし」
「いってらっしゃい。・・・頑張ってね」
何を頑張るのか分からないけど。
「ん。頑張って来ます」
ここんとこ、憂樹の顔をまともに見れない・・・。
あの夢を見て以来、憂樹の事を変に意識するようになっちゃったんだよな。
話はするし、普通に接してるけど・・・。どこか緊張しちゃう。
「こないださ、ディズニーランド行こうって誘ってくれたでしょ?」
「ああ、そうだね」
「言ってた大事な仕事がもうすぐ終わるから、近い内に行けそうだよ」
「ホント!?」
「うん、それに真琴にパスポート貰っちゃってさ。
お世話になってるお礼だって言われて」
「へえ・・・?」
「だから準備とかしといてね。私もしとくから」
「・・・分かりました」
昨日、こんな会話をした。
近い内に行けるって事で嬉しくなったけど
当初の予定とは目的が大きく変わってしまった。
最初は、本当に気晴らしのつもりで誘ったんだけど
いつの間にかそれはどうでも良くなったんだ。
今はただ・・・、憂樹と一緒にどこかに行きたい。
純粋に、それだけが望みだ。
そしてその望んだ通り、憂樹と出掛けられるし
その日はもうすぐそこまで来ている。
憂樹と出掛けた事なら、今までに何度もあるけど
自分の気持ちに気付いてからは初めてだ。
・・・緊張する。
嬉しい反面、同じくらい緊張する。
亜矢子の時も、山口さんの時も
一緒に遊んだり出掛けたりした時は嬉しかったし、多少緊張もしたけど
どう言う訳だか、今回は今まで以上に緊張してしまう・・・。
鋭い憂樹の事だ。
下手に顔に出したら俺が憂樹を好きになってると見抜くだろうな。
いずれは分かる事なんだけど・・・、今はまだマズイ。
そこが緊張の理由なんだろうか。
それならそれで、いつ話すべきなのか。
そもそも今後どうして行くべきなのか。
正直、どうして良いのか分からない所が多々ある。
憂樹に相談する訳にはいかないし。
もっと強くなって、憂樹との信頼関係が上がっていれば良かった。
そうすれば告白をしても大丈夫だと思えたかも知れない。
でも今はまだ・・・、とてもじゃないけど・・・。
とりあえず・・・。
この気持ちに気付いてしまった以上、もう戻る事は出来ない。
いつか憂樹を振り向かせる為にも、出来る事を一つずつやって行くしか無い・・・。
つづく
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憂樹がスーツを着ている・・・。
「え、何で?」
「そんなの着てるとこ・・・、初めて見たよ」
「そうだったっけ?最初から持ってたんだけどね」
「・・・カッコイイね」
「そう?ありがと」
お世辞とかじゃなく、本気でそう思う。
凛々しさを感じるって言うか・・・。
「何でスーツなんて着てるの?」
「今日、大事な仕事があるから。言ってみれば私の戦闘服だよ」
「・・・戦闘服か」
憂樹の真剣な顔なら何度も見てるけど
この姿で真剣な顔をされると、今までより更にカッコ良く見える。
「気合い入ってる?」
「まあねん。久々に本気フォームだよ」
「本気『フォーム』て」
「昨日話したけど、これが片付いたら全部終わるから
そうしたらディズニーランド行こうね」
「・・・うん」
「じゃあ、行って来ます」
「あれ、もう?」
「早くから始まるからね。準備もあるし」
「いってらっしゃい。・・・頑張ってね」
何を頑張るのか分からないけど。
「ん。頑張って来ます」
ここんとこ、憂樹の顔をまともに見れない・・・。
あの夢を見て以来、憂樹の事を変に意識するようになっちゃったんだよな。
話はするし、普通に接してるけど・・・。どこか緊張しちゃう。
「こないださ、ディズニーランド行こうって誘ってくれたでしょ?」
「ああ、そうだね」
「言ってた大事な仕事がもうすぐ終わるから、近い内に行けそうだよ」
「ホント!?」
「うん、それに真琴にパスポート貰っちゃってさ。
お世話になってるお礼だって言われて」
「へえ・・・?」
「だから準備とかしといてね。私もしとくから」
「・・・分かりました」
昨日、こんな会話をした。
近い内に行けるって事で嬉しくなったけど
当初の予定とは目的が大きく変わってしまった。
最初は、本当に気晴らしのつもりで誘ったんだけど
いつの間にかそれはどうでも良くなったんだ。
今はただ・・・、憂樹と一緒にどこかに行きたい。
純粋に、それだけが望みだ。
そしてその望んだ通り、憂樹と出掛けられるし
その日はもうすぐそこまで来ている。
憂樹と出掛けた事なら、今までに何度もあるけど
自分の気持ちに気付いてからは初めてだ。
・・・緊張する。
嬉しい反面、同じくらい緊張する。
亜矢子の時も、山口さんの時も
一緒に遊んだり出掛けたりした時は嬉しかったし、多少緊張もしたけど
どう言う訳だか、今回は今まで以上に緊張してしまう・・・。
鋭い憂樹の事だ。
下手に顔に出したら俺が憂樹を好きになってると見抜くだろうな。
いずれは分かる事なんだけど・・・、今はまだマズイ。
そこが緊張の理由なんだろうか。
それならそれで、いつ話すべきなのか。
そもそも今後どうして行くべきなのか。
正直、どうして良いのか分からない所が多々ある。
憂樹に相談する訳にはいかないし。
もっと強くなって、憂樹との信頼関係が上がっていれば良かった。
そうすれば告白をしても大丈夫だと思えたかも知れない。
でも今はまだ・・・、とてもじゃないけど・・・。
とりあえず・・・。
この気持ちに気付いてしまった以上、もう戻る事は出来ない。
いつか憂樹を振り向かせる為にも、出来る事を一つずつやって行くしか無い・・・。
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