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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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私は、その日の内にジュンとマコトにメールをしておいた。

まさとと離れる事にした・・・、という内容のモノを。

もう、まさととは一緒にいられない。一緒にいちゃいけない。
だから、仕事の為だ、と家を出る事にした・・・と。



その日には返信は無かったけど
明日会ったら色々と言われるだろうな・・・。

でも・・・。

私にはこうするしか出来ないから・・・。



「おはよう」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

予想通り、出勤するとジュンもマコトも深刻な顔をして私を見て来た。

「あの・・・、おはようございます」
「ん、おはよマコト」
「ユキ・・・」
「・・・何?」
「何じゃないだろ・・・
 どう言うつもりだ?何だよあのメールは!?」
「どう言うつもりも何も、あのままの意味だよ・・・」
「そんな話じゃない!
 どうして、まさとさんと離れなきゃいけないんだ!離れずにカオルに勝つってのは出来ないのか!」
「無理だよ・・・。悔しいけど、それは認めなきゃいけない所なんだよ」
「昔の非情さを取り戻さないと勝てない、ってのは・・・マジなのか」
「そうだね。非情さを身に付けて強くなった、って言うのは
 カオルが既に実証してるし・・・。
 私だって、そんな形で得た強さが自分の破滅を呼ぶ事くらい分かってるよ。
 でも・・・、今はこうする以外に方法が見付からないんだよ」
「カオルには・・・絶対に負けちゃいけないから、か」
「・・・うん。
 それは意地とかプライドとかの問題じゃない。
 私の存在意義、ここの存在意義、ジュンとマコトのモノもある。
 そして・・・、あいつの意志もある・・・。
 だから、絶対に負けちゃいけない。負けられないんだよ」
「ユキさん・・・」
「・・・分かった。そこまでの覚悟だって言うなら、もう何も言わねえよ。
 これ以上言った所で変わらないだろうからな」
「ごめん・・・」
「そこまで背負った上での答えなら・・・
 俺達が口を出す事自体、おこがましいのかも知れないな」
「そうですね・・・」
「そりゃ私だって・・・、まさとと離れたくなんか無いよ。
 でもそれは私個人の感情でしか無い。
 カオルに勝たなきゃいけないって言うのは、私達全ての問題に関わって来るから
 それなら・・・、私一人が泣きを見れば良い。そうでしょ?
 そもそも、事の発端は・・・私にあるんだからね」
「分かった。もう良い。
 もう・・・、それ以上言わなくて良い・・・」
「そうです・・・!」



ごめん、みんな・・・。



私は・・・、こうするしか・・・。



こうするしか無いんだよ・・・。



それが私の罪なんだから・・・。



つづく(次回はまさとサイドストーリーに戻ります)



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