様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「はぁ・・・」
今朝も・・・、憂樹はまともに話してくれなかった。
何をそんなに怒ってるんだろう。全く分からない。
俺が何かしたのか。それならそうと言って欲しい。
でも怖くって、俺からは聞けない・・・。
どうすれば良いのか、全然分からない・・・。
「あれ、工藤さん元気無いですね」
「・・・そうかな」
「なーんか、暗いですもん」
「暗い、か・・・」
「好きな人と喧嘩でもしたんですか?」
「ぶっ!」
・・・どうして分かった。
「当たりですか?」
「まあ・・・ね」
「あー、やっぱり」
「何で分かったの?」
「女の勘ですよ」
「勘なんだ」
でも当たってるから凄い。
憂樹のように推理で当てるのとは違う凄さがある。
「何があったんですか?私で良かったら相談に乗りますよ」
「そう・・・?」
俺、相変わらず年下に頼りまくってるな。
19歳の憂樹の次は、16歳の藤井さんかよ。
「実は・・・、何か知らないけど向こうが怒っててさ。
ちょっと話しただけでキレちゃったんだ」
「何でか分からないんですか?例えば変な事を言ったとか」
「それは無い・・・、と思うんだよね。自分で気付いて無いだけかも知れないけど」
「普段からそんな風に怒る人なんですか?」
「いや、そんな事は無いよ。凄く筋を通す人だし」
「あー、それじゃあ簡単ですよ」
「え?何?」
「その人、何か嫌な事があって機嫌が悪いだけです」
「・・・そうなの?」
また簡単な答えだなあ。
憂樹の時と違って微妙に説得力を感じない。
まあそれなんじゃないか、とは俺も思ったけど。
「機嫌が直れば、またいつも通りに接してくれますよ」
「だと良いんだけど・・・」
「女には、いろいろあるんですよ。特殊な日とか」
「特殊な日?・・・ああ」
アレね。
「俺、謝った方が良いのかな?一応、気に障る事をしちゃったんだし」
「ダメですよ!そんな事したら、余計に怒るか後で自己嫌悪になるかのどっちかです」
「そうなんだ。じゃあやめとくか」
「その人と工藤さんは、どれくらい親しいんですか?」
「まあ・・・」
何か答えるのに恥ずかしくなる質問だな・・・。
「自分で言うのも何だけど、普通以上かな?」
「へー!じゃあ脈ありですか!?」
「うーん、でも色々事情があって難しい人なんだよ・・・
って!そんな話じゃないよ!!」
「あはは、ナイス、ノリツッコミです」
「ありがとう」
・・・つい乗ってしまった。
元気じゃん、俺。
「ま、それなりに仲は良いって事ですよね?」
「そうなるかな」
「じゃあ大丈夫ですって!その内、その人から謝りに来ますよ!」
「そっか。ありがとう。何か元気出たよ」
「どういたしまして」
何だかんだ言っても、藤井さんは俺に無いモノを持っている。
恋人を作った経験と言う点だ。
そこは・・・、いくら知識を増やそうが推理力を磨こうが
実際に経験してみないとどうにもならない部分であって
それがある人って言うのは、無い人より『人間』を分かってるんじゃないかな。
藤井さんの意見は、理屈とかじゃなく『勘』によるものなんだろうけど
それは経験して来た事や、経験によって磨かれた色々な感覚だとか
そういうモノから導き出された意見なんだろう。
こればっかりは・・・、藤井さんには勝てない部分だろうな・・・。
つづく
↓宜しければ押してやって下さい
今朝も・・・、憂樹はまともに話してくれなかった。
何をそんなに怒ってるんだろう。全く分からない。
俺が何かしたのか。それならそうと言って欲しい。
でも怖くって、俺からは聞けない・・・。
どうすれば良いのか、全然分からない・・・。
「あれ、工藤さん元気無いですね」
「・・・そうかな」
「なーんか、暗いですもん」
「暗い、か・・・」
「好きな人と喧嘩でもしたんですか?」
「ぶっ!」
・・・どうして分かった。
「当たりですか?」
「まあ・・・ね」
「あー、やっぱり」
「何で分かったの?」
「女の勘ですよ」
「勘なんだ」
でも当たってるから凄い。
憂樹のように推理で当てるのとは違う凄さがある。
「何があったんですか?私で良かったら相談に乗りますよ」
「そう・・・?」
俺、相変わらず年下に頼りまくってるな。
19歳の憂樹の次は、16歳の藤井さんかよ。
「実は・・・、何か知らないけど向こうが怒っててさ。
ちょっと話しただけでキレちゃったんだ」
「何でか分からないんですか?例えば変な事を言ったとか」
「それは無い・・・、と思うんだよね。自分で気付いて無いだけかも知れないけど」
「普段からそんな風に怒る人なんですか?」
「いや、そんな事は無いよ。凄く筋を通す人だし」
「あー、それじゃあ簡単ですよ」
「え?何?」
「その人、何か嫌な事があって機嫌が悪いだけです」
「・・・そうなの?」
また簡単な答えだなあ。
憂樹の時と違って微妙に説得力を感じない。
まあそれなんじゃないか、とは俺も思ったけど。
「機嫌が直れば、またいつも通りに接してくれますよ」
「だと良いんだけど・・・」
「女には、いろいろあるんですよ。特殊な日とか」
「特殊な日?・・・ああ」
アレね。
「俺、謝った方が良いのかな?一応、気に障る事をしちゃったんだし」
「ダメですよ!そんな事したら、余計に怒るか後で自己嫌悪になるかのどっちかです」
「そうなんだ。じゃあやめとくか」
「その人と工藤さんは、どれくらい親しいんですか?」
「まあ・・・」
何か答えるのに恥ずかしくなる質問だな・・・。
「自分で言うのも何だけど、普通以上かな?」
「へー!じゃあ脈ありですか!?」
「うーん、でも色々事情があって難しい人なんだよ・・・
って!そんな話じゃないよ!!」
「あはは、ナイス、ノリツッコミです」
「ありがとう」
・・・つい乗ってしまった。
元気じゃん、俺。
「ま、それなりに仲は良いって事ですよね?」
「そうなるかな」
「じゃあ大丈夫ですって!その内、その人から謝りに来ますよ!」
「そっか。ありがとう。何か元気出たよ」
「どういたしまして」
何だかんだ言っても、藤井さんは俺に無いモノを持っている。
恋人を作った経験と言う点だ。
そこは・・・、いくら知識を増やそうが推理力を磨こうが
実際に経験してみないとどうにもならない部分であって
それがある人って言うのは、無い人より『人間』を分かってるんじゃないかな。
藤井さんの意見は、理屈とかじゃなく『勘』によるものなんだろうけど
それは経験して来た事や、経験によって磨かれた色々な感覚だとか
そういうモノから導き出された意見なんだろう。
こればっかりは・・・、藤井さんには勝てない部分だろうな・・・。
つづく
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