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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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さて、今日は『treasure』だ。

パーティーとして正式に稼動する日と言って良い。
今日はバイトは入ってないからな。

・・・そう言えば、鈴木さんと山口さんも週3くらいでやってると言ってた。
今日は休みなのかな。

お、誰か来た。

『リュウさん、こんばんわ』
「こんばんわ、フィンさん」
『マッキーとレックスさんは?』
「まだ来てないです」
『じゃあもうちょっと待ってみましょうか』

まあ、集合時間よりちょっと早いからな。

『あの、リュウさん』
「はい?」
『この前も言ったんですけど、私のレベルって低いんで
 また助けて下さいね』
「ええ、大丈夫ですよ」
『お願いします』

憂樹が「戦闘要員として誘われたんだよ」と言っていたが
この推測は見事に当たっていた。

一昨日、パーティー登録をした時に今後の戦略を話し合ったんだけど
レベルの一番高い俺が最前線で戦う事になったんだ。
まあ当然と言えば当然の事ではあるが。

そしてフィンさんはダークエルフが育つまでは援護。
マッキーさんは回復と援護に専念。
レックスさんも援護・・・。

三人が俺の戦力をあてにしてるのは明白だ。
ちょっと利用されてる気がしないでも無いが、別に文句も無い。
話した感じでは悪い人達じゃないしな。

『こんばんわ。早いですね二人とも』
『時間通りに来たんですけどねえ』
『大丈夫だよ、私達が早く来ただけだから』
「そうですよ」

さて、メンバーが揃った所で本格稼動と行きますか。



・・・・・・。

これは・・・、何て言うか・・・。

酷い。

その一言だ。

何だかんだで・・・、今日のゲームは終わったけど・・・。

憂樹に・・・、会いたい。話がしたい。

「憂樹?起きてる?」

12時を過ぎてる。
普通に考えればもう寝てるだろうな。

「憂樹・・・?」

返事が無い。
やっぱり寝てるか。

俺は自分の部屋に戻る事にした。

「・・・何?」

俺が自分の部屋のドアに手をかけた瞬間、憂樹の部屋のドアが開いた。

「まさと・・・?」
「憂樹!」

俺は慌てて憂樹の部屋に戻った。

「・・・どうかしたの?」

うわ、物凄く眠そうな顔をしてる。
今更ながら罪悪感が襲って来た。

「あの・・・」

俺は話したかった事を口に出そうとしたけど・・・
言葉が出なかった。

憂樹は眠そうに目をこすってる。

「・・・何よ。何かあったんでしょ?」
「いや・・・、ごめん。明日で良いや」
「そう・・・?じゃ寝るよ・・・」

憂樹はそのまま部屋に入った。

・・・静かになった。きっとすぐ寝たんだろう。

いつもの憂樹なら、遠慮してないで言いなさい、とでも言うところだろうけど
今回はそんな事を全く言わなかった。



当たり前だ。いくら憂樹が凄くても、憂樹は人間なんだ。

弱い所だってあるんだ。

俺はそんな事にも気付いてなかったのか・・・?

自分の事しか考えてなかったのか・・・。

最低だな、俺は。

・・・疲れた。

とりあえず・・・、寝るか。



つづく



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