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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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その日は、ちょっと雑談をして
軽くみんなでバトルをした程度で終わった。

まあ今日は顔合わせみたいなものだ。
本格的にパーティーとして稼動するのは明後日からだな。

・・・明日はバイト初日だし。

だが俺はまだ寝る訳にはいかない。
憂樹に借りた本を読まないといけないんだ。
最近、ちょっと遅れ気味なんだよな。

・・・よく考えたら、結構ハードだな。
朝から学校行って、夕方はバイトか『treasure』。
そして寝る前に読書だ。

・・・あ、憂樹の話を聞くのが抜けてるな。

まあそれを入れれば尚更だけど・・・
とにかく一日中やる事だらけだ。

でもまあ、悪い気はしない。
何か充実してるように思うくらいだ。

そして俺は、本を読み終えるとすぐに寝る事にした。



俺は大学が終わった後、バイト先になる雑貨屋に直行した。

「こんにちわ。今日から働く事になりました工藤です」
「ああ、工藤君。待ってたよ。よろしく」
「よろしくお願いします」
「昨日も話したけど、今は人手不足なんだよ。
 だから出来るだけ早く仕事を覚えて貰いたいんだ」
「はい、頑張ります」

その時、二人の人が入って来た。
昨日ここに来た時にいた店員さんだ。

「ああ、この人が今日から入った工藤君。二人とも色々教えてあげてくれよ」
「はじめまして。工藤です」
「鈴木華穂です」
「山口優希子です」
「え!?」
「はい?」
「あ、いえ・・・」

びっくりした。憂樹に似た名前だから思わず反応してしまった。

「えと、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくです」
「よろしくお願いします」

とりあえず俺が最初にやる事になったのは
商品を一通り覚える事だった。

店内を一回りしながら商品を覚えつつ、空きが出来てる所を補充する。

・・・そう言えば憂樹が「補充しながら巡回する人がいない」と言ってたな。
そこに俺が入る事になるとは思わなかった。

「見終わりましたか?」

鈴木さんだ。

「ええ、一通り。でもまだ覚えてはいないです」
「初日じゃ全部は無理ですよ。私もそうでしたから」
「はい、でも出来るだけ早く覚えます」
「頑張って下さいね」

優しい人だなあ。

「そう言えば、工藤さんって何歳ですか?」
「21ですよ」
「え!?じゃあ年上じゃないですか」
「・・・そうなんですか?」

年下の先輩か。
これは微妙と言うかやりにくいな。

「私、ハタチですから。優希子は19なんですけど」

・・・山口さんは19か。
名前が似てるだけじゃなく歳まで同じと来たか。

「学生ですか?」
「ええ。東秀大学に行ってます」
「へー!凄いですね!」
「いやあ、ギリギリですから」

確かに東秀大学はそこそこレベルが高い。
ただ、当時受験生だった俺は、挑戦の意味で受けたんだ。
第一志望は別にあったが力試しのつもりで受けた。

・・・そうしたら受かってしまったのだ。

だからせっかくなので東秀大学に行く事にした訳だ。
周りから見れば超が付くほどのラッキーボーイだっただろう。

だがそのおかげで授業について行くのが大変なんだ。
ギリギリと言うのは決して謙遜じゃない。紛れも無く『事実』なんだ。

「私も優希子も、フリーターなんですよ」
「そうなんですか」
「親のすねかじりなんです。あはは」

・・・ハタチと19歳でフリーターって事は
高校卒業後、進学も就職もしなかったのか。
あんまり笑い事じゃ無い気がする。

まあ、ニートよりはマシだけど。



そんなこんなあって、バイト初日が終わった。
店自体は平日のせいかそんなに混んでなかったから楽だった。

もう10時か。早く帰ろう。

「ただいま」
「おかえり雅博。バイトどうだった?」
「うーん、別にまだ変わった事とか無かったよ」
「そう。まあ頑張ってね」
「ありがと」
「ご飯は?」
「ああ、休憩の時に食べたから。
 これからバイトの時は夕飯いらないよ」
「分かった」

母さんも俺がバイトを始めると知った時は驚いてたけど
今は応援してくれてる。ますます頑張らないといけないと思ってくる。

しかし疲れたな。
やっぱり何でも初日ってのは疲れる。緊張して気疲れするんだな。

俺は部屋に入った。
すぐ寝たかったけど、本を読まないといけないからなあ。

とりあえず風呂だ。俺は風呂に向かった。

「母さん、風呂って沸いてる?」
「さっき憂樹ちゃんが入ってたから沸いてる筈よ」

・・・え?

アイツ、普段はこんな早い時間には入らないのにな。
まあ良いか。


俺は風呂に入ると、また部屋に戻った。

・・・ヤバイ、ますます眠くなって来た。
この状態で本を読んだら途中で寝落ちしそうだ。

コンコン

「まさと?」

憂樹だ。

「はいはい」
「ちょっと時間良い?」
「ああ、大丈夫だよ」

むしろ話していたいくらいだ。
そうした方が眠気も取れるかも知れない。

「あ、憂樹ってもう風呂入ったんだって?」
「そうよん」
「珍しいね。いつもはもっと遅くない?」
「まさとが帰って来たらすぐ入れるようにしたんだよ」
「・・・ありがとう」
「いえいえ」

・・・優しいな。
たまにこんな所を見せられるとドキッとする。

「バイト、どうだった?」
「ああ、まあ普通かな。別に何もなかったし」

憂樹に似てる名前の人がいて、しかも同い年の人がいるとは言えなかった。

「忙しいでしょ?」
「え?いや、そんなに忙しくなかったよ」
「そうじゃなくて」
「?」
「まさとが、って事」
「俺が?」
「大学行って、バイトやって、バイトが無い日は『treasure』やって。
 で、終わった後は本読んだりするんだから、忙しいでしょ?って話」
「・・・・・・」

さすが憂樹だ。この程度の事はすぐに気付いてる。
誰でも気付ける事なのかも知れないが
それには他人の事も把握してる必要がある筈だ。
憂樹はそれを普通にやってのけるから凄い。

「まあ・・・、初日だからね。それを実際に感じてはいないけど
 正直に言えばこれから大変だろうなって思ってる」
「多忙なのは、強くなる為には良い事なんだよ」
「そうなの?」
「精神的に鍛えられるからね。普通にこなせるようになれれば
 いろんな意味で一回り強くなってるよ。
 知識を詰め込むだけじゃダメなんだよね。
 現場とかで揉まれる方が強くなれる部分もあるんだから
 そうやった方が私の話を聞いてるだけより強くなるよ」

そう言うものなのか。

・・・ん!?

「あれ、ちょっと待って。じゃあもしかしてその為にバイトやらせたの?」
「さあどうでしょう」

・・・ありうる。憂樹ならそこまで考えてやってそうだ。

「とりあえず・・・、多忙を喜べ。強くなれるチャンスだと思う事。分かった?」
「分かった」
「じゃあ、おやすみなさい」
「いや、俺まだ読書が・・・」
「今日は特別に許してあげるよ。たまには良いでしょ」
「・・・うん」



多忙を喜べ、か。

確かに強くなるには良い機会だよな。

よーし、頑張るか。



つづく



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