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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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・・・!!

しまった、鈴木さんと山口さんの電話番号とメールアドレスを消し忘れてた。
メールはもう消したんだけどな。

・・・改めて見てみると履歴が二人のものばっかりだな。発信にしても着信にしても。
憂樹は家にいれば会えるし話も出来るから
電話もメールもたまにしかしないんで履歴にはほとんど残らない。
情けないけど、それ以外には電話やメールをする相手なんかいないから
結果、鈴木さんと山口さんとのものばっかりになってしまった訳だ。

縁を切られる前は当たり前のように話してたし、特に何とも思わなかったけど
こうして振り返って見てみると・・・、本当によく話してたんだな・・・。



・・・!!!

ヤバイ、また胸が苦しくなって来た・・・。
いわゆるリバウンドってやつか。どこかで読んだ事がある。

失敗したな・・・、思い出すから苦しくなるんだから
思い出さないようにしようって決めてたのに・・・。

そうやって忘れようとしてた分、思い出しちゃった時のリバウンドが
かなり酷い事になっちゃったって事かな・・・。
これは相当キツい・・・。



・・・あれ。

涙が・・・、出て来た・・・。

散々泣いて来たのに・・・。もう泣きたくない、ってくらい泣いたのに・・・。

つまり俺は・・・、まだこの事で泣けたんだな・・・。

良い事なのか悪い事なのか分からないけど・・・。



ダメだ、悲しさがどんどんこみ上げて来る・・・。

今まで抑えてたのに、一度決壊すると止まらない・・・。



・・・くっ!!!

言葉に出来ない悲しみが全身を襲う・・・。

亜矢子の時以上に悲しく、そして苦しい。

頭がおかしくなりそうだ・・・。

知らない間に拳を強く握っていた。
力を入れ過ぎて震えてるくらいで、爪が肉に食い込みそうだ・・・。

ドクン!!

・・・!!!

何だ・・・、これ・・・。

息が・・・苦しくって・・・。

「あ・・・」

言葉も喋れない・・・。助けも呼べない・・・。

怖い・・・何だよこれ・・・。

「ただいまー」

遠くで憂樹の声が聞こえる。

「う・・・」

ダメだ。やっぱり声が出ない。



憂樹・・・。

助けてくれ・・・。

たす・・・

「ちょっと!どうしたの!?」
「あ・・・」

憂樹だ・・・。これは・・・、幻なのかな?それとも本物なのかな?

「まさと!まさと!!」
「・・・・・・」



苦しい・・・。死にそうだ・・・。

俺はこのまま・・・、死んじゃうのかな・・・。

でも、いっそそうなった方が・・・

楽に・・・、なれ・・・



・・・・・・



つづく



↓宜しければ押してやって下さい

     

〜another story from yuki〜vol.8「本性」

「さて、誰から読む?」
「鈴木華穂から行きましょうか。頻繁に書いてるし」
「じゃあ、それぞれが見れるように四台でログインするか」
「そんな事して大丈夫なんですか?」
「ちょっとの間だけなら大丈夫よ」
『・・・あ!』
「どうしたのアキラ?」
『ちょっと連絡が入ったんで、そっちと話して来ます・・・』
「分かった。じゃあまた情報が入ったらお願いね」
『分かりました!』
「あ、ユキさん、これどうぞ。ログインしてあります」
「ん、ありがと」
「・・・コイツ毎日のように書いてるな。一日に数回書いてる時もあるぞ」
「あれ?でもこれちょっと変じゃないですか?」
「何がだ?」
「日記が四日前から止まってますよ」
「・・・本当だ。そういやログインも三日以上前のままじゃないか」
「サボッてるんですかね?」
「それはどうかしらね。カレンダーを見ると開ける事自体が無かったみたいよ」
「こんなに開ける事も、止める事自体も異例、か」
「そもそも、日記を書かなくてもログインくらいは出来るわよ。
 これは明らかに・・・『止まってる』。
 ログを調べてみましょう。何かヒントがあるかも知れない」
「・・・!おい、ちょっと最後に書かれた日記を見てみろ」

『ある人にムカつく事をされたんで、マイミクをやめました。
 すっごく傷ついてトラウマになりそうでした・・・。
 日記を見られるのも嫌なんで、変えようかなあ・・・』

「四日前・・・、まさとがフラれて縁を切られた日だわ!」
「え、じゃあつまりこのムカつく事をされた相手って言うのは・・・」
「ええ・・・、まさとの事よ・・・」

この「ムカつく事」って言うのは、約束を破って文句を言われた事と考えて間違い無い・・・。
何がトラウマだ・・・。自業自得じゃないか・・・。

「日記を変えるって・・・、mixiをやめるって事ですかね?」
「いや、ここまで連続で書くような奴だし、そう簡単にはやめないだろ」
「・・・・・・」

日記を変える・・・。変える・・・?

・・・!まさか!!

「・・・やっぱり!」
「どうしたんだ?」
「鈴木華穂のマイミクに『sakura』ってのがいるでしょ」
「・・・ああ、いるな」
「これ、鈴木華穂よ」
「何!?」
「え、でも名前が違うじゃないですか!?」
「・・・そうか、複数IDだ!」
「そう言う事」
「え、でも何で複数アカウントなんか作ったんでしょう?」
「おそらく・・・、まさとに見られたくないからよ。
 もう一つのアカウントを作ってそっちで書けば好き放題書けるでしょ。
 普通、複数で書いたりしないし、まさともそんな事は考えないと思う」
「何で分かったんだ?」
「『sakura』の日記が、時期的に鈴木華穂の日記の後を引き継ぐように始まってるからよ」
「・・・ああ、ホントだ。最初の日記が三日前だ」
「内容も明らかに鈴木華穂のモノだしね」
「だが・・・、内容的に特にどうこうってのは無いな。
 たまに毒を吐く程度か」
「でも、その毒を吐く『理由』に問題があるんじゃない?」
「鈴木華穂の身勝手、ワガママによる逆ギレからって事か?」
「そーゆー事」
「しかし妙だな」
「何が?」
「今ざっと見ただけだが、この鈴木華穂は複数IDとか出来る奴じゃないぞ」
「・・・それはどっちの意味で?」
「もちろん・・・そんなに賢くないって方さ」
「確かにね。真面目でそんな事を出来ないタイプとは違うし」
「それってもしかして・・・」
「ああ、コイツの裏には何かいる。変に悪知恵の働く奴がな」
「・・・・・・」

悪知恵・・・。

もしかして・・・。

「でもそれはそれとしても、この事をmixi運営部に通報すれば
 違反行為で退会させられるじゃないですか」
「ネタとしては弱いわね。悪くは無いけど、良くも無いわ」
「そうだな。もっと強いネタが欲しい所だ。
 もうちょっと探ってみるか。そうすりゃ何か見つかるかもな」
「じゃあ今度は山口優希子の方を見てみましょ」

『今日は彼氏と買い物に行って来ました☆
 夕飯の材料を一緒に選んで・・・、あれこれ迷いましたけど
 オムライスに決めました♪ニキタンの喜ぶ顔が可愛かった!』

「・・・ニキタン、と来たか。これはニキティ、つまりガッティの事だろうな」
「この内容から察するに・・・、まさとの失恋相手は山口優希子で決まりね」
「って事は自動的に、リスカをしていたのは鈴木華穂になるな」
「そして山口優希子が現在付き合ってる相手が・・・、ガッティね」
「バイト先の同僚と『treasure』のメンバーが同一人物って確定した時点で
 そうは思っていたが・・・、これで裏が取れたな」
「え、どうしてガッティが相手だって分かってたんですか?」
「まさとがバイトを辞めたのは、失恋相手と縁を切られた相手・・・
 つまり山口優希子と鈴木華穂がいるから。
 そして『treasure』をやめた理由も同じでしょうね。フィンとマッキーがいるから」
「そこに、フィンとマッキーのパーティーの、欠員補充の異常な早さ。
 この二つを絡めれば自ずと答えは出るだろ」
「まさとさんの代わりに山口優希子の彼氏を入れたって事ですか?」
「そう。そう考えればまるで即交代したかのような早さと手際の良さに説明がつくわ」
「もっと言うなら、山口優希子がまさとさん以外の男と親しく接する機会がどこにあったのか。
 ただ接するってだけならいくらでもあったと思うが・・・」
「親しくなる機会、となると限られて来る。
 でもそれが『treasure』絡みで、と考えてみれば一番しっくり来るでしょ。
 それらの要素をひっくるめて考えてみれば、『treasure』をやっている人間であり
 現在同じパーティーのメンバーである男・・・、つまりガッティに辿り着くのよ」
「そうだったんですか・・・」
「・・・しかし、やたらとノロケ話を書いてるなあ」
「身勝手を繰り返して、他人を傷つけて。
 そこから悲しみが生まれてる事に気付いてないから言えるのね。
 あるいは気付いてても自分の事で頭がいっぱいで気にしてないのか。
 つまり、今こいつが感じてる幸せは
 まさとの不幸を踏み台にして成り立ってるのよ。
 それでこんな事をうっとりと語ってる。考えただけで吐き気がして来るわね」
「・・・・・・」
「・・・怖いですね、ユキさん」
「ああ、こいつたまに人が変わるからな」
「何か言った?」
「いえ、何でもないです!」
「・・・コイツも登録日が四日前だな」
「また複数IDでしょうか?」
「いや、それなら名前をそのままにしてるのもおかしいだろ」
「残念だけど、それはハズレね。このマイミクの『アオイ』ってのは山口優希子よ。
 一日だけしか書いてないけど、自分でそう言ってる」
「・・・こいつもやってたのか!でも山口優希子もこの『アオイ』も
 同じ日に登録してるな。何でこんな面倒な事をしたんだ?」
「山口優希子の方の、最初の日記を読むと分かるわよ」
「『ちょっと彼氏ともめた男の人がいるので、一度mixiを退会しました。
 その人は私のマイミクだったんですけど、外せなかったんで・・・。
 一度退会して彼氏に招待し直して貰いました!仕切り直しって事でヨロシクです!』か・・・」
「この事から言えるのは・・・、山口優希子を招待したのは、まさとだったのよ。
 でも、まさととガッティがもめたのでマイミクから外そうとしたけど・・・」
「招待してくれた人は三ヶ月は外せない。さて困ったな、となった」
「そこでマイミクからまさとを消す為に一度退会してガッティに招待し直して貰った」
「その後に、今までマイミクだった人達に改めて承認して貰えば良いって訳か」
「この時、鈴木華穂と同じ理由で複数IDをやった。そんなとこね」
「と言う事は・・・、こいつらの裏で悪知恵を与えてたのは・・・」
「ええ、ガッティね。間違い無いわ」
「ま、大した知恵って訳でも無いが、いちいち、いやらしいな」
「そうね。コイツの性格がよく現れてるわ」

・・・まさとがアクセスブロックされてる事を言及した時に
逆に自分が悪者扱いされたみたいだった。
私の推測で話しただけだったけど、あの様子だと当たってた筈だ。

短絡的な正義感で勝手に悪者扱いして嫌がらせを続ける・・・。

そんなふざけた奴をのさばらせておけるか・・・!

しかも、純粋に想ってくれたり、力になってくれた筈の
まさとよりも、そんな奴を選ぶなんて・・・。

山口優希子・・・。とことん救いようの無い人間ね・・・。

「さて、じゃあ最後にガッティの日記を見てみるか」
「コイツに関してはちょっと興味があるのよね。
 どんな言葉でどんな日常を語ってるのかって所が」
「どれどれ・・・」

『君と手を繋いで歩いてゆこう
 どんな時も しっかりと
 でないと君が迷子になってしまうから

 時には転ぶこともあるかもしれない…
 そしたら一緒に転べばいいじゃない
 起き上がって 泥で汚れた顔を見つめ合って
 笑い合えばいいじゃない

 君と手を繋いで歩いてゆこう どんな時も しっかりと

 そして… どこまでも』

「・・・何だこりゃ?」
「一応、『愛の詩』だそうですよ・・・」
「どこが詩なのよ・・・。
 ただ理想を臭く語ってるだけじゃない・・・」
「気持ち悪・・・」
「みんなに読んで欲しいとか言ってやがる・・・。
 ヤバいな、本物だぞコイツ」
「ナルシストもいいとこね。幸せと言えば幸せな人間だけど」
「これはまた・・・、何から何まで痛々しい奴だな」
「まあ、ネタとか見つけやすそうではあるけどね・・・」

この臭い『愛の詩』ってのがやたらと多いな・・・。
とんだポエマー気取り、か・・・。

ん?これ・・・。

『僕の彼女や、友達に酷い事をする奴がいるんですよね!
 マジ男らしくねえよ!空気読めよ!って思いますホント』

まさとの事か・・・。

こんな所でまで語って、とことんまさとを悪者扱いするなんて
男らしくないのはどっちだ・・・。

悪いのはお前の彼女と友達の方なのに、そんな間違った理屈を並べて
空気が読めてないのはどっちだ・・・!

「・・・ユキ」
「ん?」
「この・・・、最後に書かれた日記だけど・・・」
「分かってる。ちょうど今、読んでたとこ」
「・・・呆れた奴だな」
「ホントね。救いようが無いわ」

さあ・・・、どうしてやるかな・・・。

・・・・・・。

「・・・ジュン、マコト」
「ハイ!」
「どうした?」
「今日は・・・、これで終わりにして良いかな?」
「別に構わないけど?」
「どうかしたんですか?」
「ちょっとね・・・、感情が昂ぶり過ぎて冷静に考えられなくなって来てるの。
 何だか・・・、苛立ちが抑え切れなくって・・・」
「ユキさん・・・」
「・・・そうだな。今日は進展したとは言え、ちょっと一気にやり過ぎだ。
 明日以降、今後の策をじっくりと練って行こうぜ」
「ありがとう。ごめんね」
「じゃ、今日は解散だな」
「お疲れ様でした!」



・・・・・・。

珍しいな、ここまで苛立ちを抑え切れなくなるなんて・・・。

ジュンが言ってたけど、前の私はこんなに感情的にはならなかった。
いつも冷徹に遂行してた筈なのに・・・。

・・・まあ、ジュンも言い過ぎのような気がするけど。

それはやっぱり・・・、まさとの影響なのかな。
まさとの為にここまでやってるんだし・・・。

私の裏の顔を知ったら、まさとはどう思うのかな。
今まで通りに接してくれるのかな。

それとも・・・。

まあ、そんな事にはもう慣れた。
この仕事をやろうと決めた時から後悔はしないと誓ったんだ。

だから別に・・・。

・・・・・・。

・・・疲れてるのかな。今日は変な事ばっかり考える。

早く帰って寝よう・・・。



「ただいまー」

・・・あれ?最近、まさとが出迎えてくれるのに今日は無いな。
別に決まりじゃないし構わないんだけど。



・・・静かだな。出かけてるのかな?

「う・・・」

・・・!!!

今、呻き声みたいなのが聞こえた!

まさとの部屋からだ!!

とにかく部屋に入ってみる。
・・・ベッドにまさとがいる!!

「ちょっと!どうしたの!?」
「あ・・・」
「まさと!まさと!!」
「・・・・・・」



これって・・・、もしかして・・・。



つづく
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