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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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俺と憂樹は、クィーンオブハートのバンケットホールに来た。

「まさと、これ食べてみる?美味しいよ」
「そう?じゃ、貰おうかな」
「じゃ、アーンして」
「え!!」
「どうしたの?」
「いや・・・、恥ずかしいよ・・・」
「照れなくても良いじゃん。ほら」
「じゃあ・・・」

・・・・・・。

「美味しいでしょ?」
「そうだね・・・」

美味しいよりも・・・。

嬉しいと言う方が勝っちゃってる・・・。

「あのさ」
「はい」
「まさとって、私の事好き?」
「え」
「・・・好きじゃないの?」
「いや・・・、そう言う訳じゃ・・・」

そんな潤んだ目で見ないでくれ・・・。

「私は、まさとの事が好きだよ」
「・・・そう、ですか」

言葉を上手く喋れない・・・。
動揺してるな、俺・・・。

「どうなの?私の事、好きじゃないの?
 そうならそうってハッキリ言ってよ・・・」
「いや・・・。俺だって好きだよ」
「ホント?嬉しい・・・」

・・・憂樹って、こんな可愛い顔する奴だったのか。

「知ってる?従兄妹同士って結婚出来るんだよ」
「・・・ああ、知ってるけど」
「結婚するなら・・・、ディズニーのホテルで式を挙げたいな・・・」
「ああ、そう言えばそんなのあったね」

サイトを色々見てた時、チラッと見かけたな。

・・・あれ??

「え、ちょっと待って」
「ん?」
「それって、つまり・・・。俺と結婚したいって事ですか?」
「当たり前じゃん」
「・・・え」
「好きな人と結婚したいのは当然の感情でしょ?
 それともまさとは、好きじゃない人と結婚出来るの?」
「そんな事無いけどね・・・」

憂樹が俺と結婚したいだなんて・・・。

嬉しくって、顔がにやけそうだ・・・。



・・・・・・。

・・・!!!

おかしい!おかしいぞ!何だ、コレ!?

何だ?何がどうなってる・・・!?

まさか・・・、コレって・・・。



つづく



↓宜しければ押してやって下さい

     

~another story from yuki~vol.13「秘策」

「これなら・・・、いけるわ!」
「なるほど?相当自信アリ、か?」
「まあねん」
「それにしてもガッティって、まさとさんを悪者扱いしてるくせに
 自分は意見の相違だけで喧嘩だなんて酷い奴ですね・・・」
「短気で短絡的な奴だからな。
 自分と合わない相手には噛み付かずにはいられない馬鹿なんだよ」
「昔ね、ある人の曲にこう言う歌詞があったの。
『愛がないヤツ程 愛を語って 優しく微笑んで 吼えてる
 正義をかざして 人を連れている 気付かずに』って。
 ・・・まさにコレね。怖いくらいに当てはまってる」
「で、どうする気だ?」
「・・・デュエルを仕掛けるわ」
「デュエルって何ですか?」
「あるエリアに『コロシアム』って言うのがあるのよ。名前の通り、闘技場ね。
 そこで、プレイヤー同士が決闘出来るの」
「でも、ユキさんの持ちキャラはシーフじゃないですか。
 それじゃバトルは難しいんじゃないですか?」
「それは大丈夫よ」
「?」
「私はね・・・、全部のキャラを持ってるの」
「ええ!?」
「俺も持ってるぜ」
「凄い・・・」
「『treasure』は複数IDは許してるって言ったでしょ?
 だから全部のキャラを作ったの。凄いでしょ」
「はい・・・」
「だからほら・・・。ダークエルフだっているのよ」
「凄いですね・・・。
 あれ?でも、ガッティ達がそれに乗って来るかは・・・。
 それにコロシアムの存在だって知らなかったらどうするんですか?」
『それは大丈夫だよ。プロフィールにはデュエルの成績も載るんだけど
 ガッティ達は3戦して全部勝ってるんだ』
「そう。つまりこいつらはデュエルを知ってるし、今ノリにノッてる所なのよ。
 デュエルをしたくってしょうがないくらいかもね」
「じゃあ断る事はまず無いと考えて良いだろうな。
 ところで、デュエルを仕掛けるのは良いけど何を賭ける?」
「賭ける?」
「デュエルは、お互いが何かアイテムを賞品として出さなきゃいけないんだ。
 勝てば相手のアイテムを貰えるけど、負ければ失う訳だな」
「私が賭けるのは、これよ。ダークエルフ最強道具の一つ『銀狼の腕輪』」
『え!それ出しちゃうんですか!?』
「はは、『銀狼の腕輪』か。随分豪華だな」
「凄い道具なんですか?」
「10秒間だけ、自分のキャラのスピードが数十倍、速くなるの。
 一人だけ10ターンくらい進められるのよ」
「『銀狼の腕輪』は限定アイテムだからな。ダークエルフ使いには是非欲しいモノだ」
「向こうには、ダークエルフのフィンがいる。この賞品なら断らない筈よ」
「で、どんなパーティー編成で行く?」
「・・・ジュンのパラディンって、今レベルいくつだっけ?」
「パラディンか?確か72だけど?
 ・・・ははーん。分かったぞ、お前が言いたい事が」
「あら、分かっちゃった?」
「そりゃあ、長い付き合いだしな」
「え?どうするつもりなんですか?」
「ジュンがパラディン、マコトが白魔法使い、私がダークエルフで行くわ」
「・・・それって」
「ああ、ヤツらと同じ編成だよ。同じキャラ同士の対決だな」
「ちょうどレベルも近いしね」
「しかし同じキャラで戦って潰すなんて、エグイ事するなあ」
「あら。まだ勝つかは分からないじゃない」
「・・・お前が負ける勝負をけしかける訳ねーだろ」
「そうだった?」
『あの・・・、俺は出れないんですか?』
「・・・お前、俺達のパーティーから脱退したじゃねーか」
『あ!!!』
「残念でした」
『あ、でもパーティーに入り直せば・・・』
「忘れたの、アキラ?一度パーティーを脱退すると
 もうその人達とは組めなくなるのよ」
「トラブル防止の為だよな」
『あ・・・、そうでした・・・』
「それにね、悪いけどアキラを入れる訳にはいかないのよ」
『え!?』
「どーゆー意味だ?」
「あ、勘違いしないでね。別にアキラが嫌だって話じゃないの」
『じゃあ何ですか・・・?』
「泣きそうな声出すなよ・・・」
「この策はね、アイツらと同じメンバー編成である事に大きな意味があるの。
 人数は三人。ダークエルフ、白魔法使い、パラディン。
 これでなきゃいけないのよ」
「・・・へえ?」
「どうしてですか?」
「それは後のお楽しみ。
 でもねアキラ。あなたには一つだけ大事な役目があるのよ。
 この策を成功させる為に是非ともやって欲しい事が」
『そうなんですか!?』
「うん。まあそれも後で話すけどね。
 ・・・じゃあジュン。アイツらにデュエルを申し込んでくれるかな」
「日時は?」
「今週の木曜日で」
「あいよ。じゃあ送っとく」



さあ・・・。

私の書いたシナリオ通りに踊ってもらうわよ・・・。

ガッティ!!!



つづく
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