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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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・・・・・・。

はは、やっぱりな・・・。



夢だったか・・・。



ま、そんなもんだろうな・・・。

憂樹と付き合ってる夢か・・・。ここ一週間で三回目だ。
でも今回のは一番凄い。今までのは憂樹が現実通りのキャラだったから
あんまり違和感を感じなかった。目が覚めるまで気付かなかったくらいだったのに。

とうとう、こんなモノまで見るようになっちまったか・・・。

大体、設定がおかし過ぎる。都合が良過ぎるんだ。
あれはいつもの憂樹じゃない。付き合ったとしても、あんな風にはならない筈だ。
さすが夢だ、って所かな。

・・・まあ、可愛かったし嫌いじゃないけど。

最初は何の違和感も無く、疑問も感じずに接してたな。
でもだんだん変だと思い始めて・・・、これは夢だと気付いたんだ。



そう言えば、山口さんの時にもそんな夢を見たな。
既に付き合ってるって設定で、普通に話したりしてる夢を・・・。

そして亜矢子の時にも・・・。



と言う事はやっぱり・・・、俺は憂樹を好きになってしまったと言う事か。

この・・・、目が覚めた時の悔しさや切なさがその証拠だろうな。

夢だったのか、と言うどうしようもないくらいの悔しさ。そして切なさが。



自分の気持ちに嘘をつくのはよくないな・・・。

認めるか・・・。
俺は憂樹が好きであると言う事を・・・。



俺は、前を向かなきゃいけない。前に進まなきゃいけないんだ。

過去の思い出にいつまでもしがみついて
更に、見た夢に浸ってるだけじゃダメなんだ。

俺は今まで、どんな事があっても前に進んで来た。
亜矢子の時のように落ち込んだ時もあったけど、何だかんだで立ち直った。

そして、今まで以上に強くなってみせると努力もして来た。

亜矢子の時にそう思ったものの、山口さんの時にそれが生かせなかったけど
だからと言って止まる訳にもいかない。

俺がまだ・・・、本当に強くはなってなかったからだろうな。

ここであきらめるのは、今までの自分を否定する事になる。
憂樹にいろんな事を教えて貰った事が無意味になる。無駄になる。

そして自分の生き方を自分で否定する事になる。

だったら俺は、今まで何の為に生きて来たんだ。
こんなに長い時間をかけて過ちに気付く為だってのか。

俺は、この生き方が間違ってるとは思わない。
正しいとは言い切れないが、少なくとも今の時点ではそう思わない。

上手く行かなかったのは、単に自分が力不足だっただけだ。

それなら・・・、この生き方を貫き、もっと強くなり
今度こそ成功させるのが俺の生き様ってモノじゃないのか。

そしてその相手が・・・、憂樹って訳か・・・。



運命の女神は・・・、恋愛の女神は・・・
俺の事が大嫌いで失敗させる事に至福の喜びを覚えてるのかも知れない。

普通の失敗ならともかく・・・、ここまで最悪な結末にするんだから。

それが俺の運命だってのか。
常に失敗してしまう事が・・・。

今度こそ・・・、この運命に勝ちたい・・・。
それが運命だってなら、それに抗い、勝ってみせたい・・・。

負けられないより・・・、負けたくない・・・!!!



つづく



↓宜しければ押してやって下さい

     

~another story from yuki~vol.14「対決」

「ユキ、デュエルの返事が来た。OKだそうだ」
「分かった。ありがと」
「まあガッティの性格を考えれば断る筈は無いよな。
 今デュエル連勝中でレベルも近い。しかも編成が同じ。
 そうなれば自分の方が上だって証明してやる、とか思うだろうし」
「あはは、凄いね。私が考えてた事と同じだよ」
「そうだろうな。ま、そんな気がしてたさ」
「あの、ユキさん。そろそろ教えて貰えないですか?
 秘策って何ですか?」
「それは・・・、デュエルの後に教えてあげる。
 そうした方が分かりやすいから」
「え!?デュエル自体は秘策じゃないんですか?」
「秘策の一環ではあるけど、本当の狙いはその後なのよ」
「ま、そうだよな。100%上手く行くとは限らないし」
「・・・あら?ジュン、私の策が何か分かったの?」
「そりゃ分かるさ。お前の最終的な目的はアイツらを追放する事だろ?
 で、ガッティの性格を踏まえた上でデュエルを仕掛ける・・・。
 ここまで来れば狙ってる事なんて一つしか無いじゃねーか」
「じゃあ、ちょっと耳打ちで教えてよ」
「良いぜ。
 ********************************。
 ******************************************?」
「へえ・・・、ホント凄いね。正解だよ
「やっぱりな」
「え?何ですか!?教えて下さい!」
「デュエルで勝ってから、ね」
「それより、マコトにデュエルのコツとか教えた方が良いぞ。
 まだやった事無いんだから」
「そうだね。じゃ、ちょっと特別講習でもしようか」
「ハイ・・・」



~デュエル当日~

「さて・・・、いよいよ来たわね」
「こいつら、デュエルを仕掛けた時よりレベルが上がってるな」
「この日の為にレベルアップしたんでしょ。
 良いわね・・・、ますます上手く行きそうじゃない」
「そうだな。本当に分かりやすい奴らだ」
「あ、マコト」
「ハイ?」
「ちょっと言い忘れてたけど・・・。
 デュエルでは、賞品として出したアイテムは使えないからね」
「・・・!」
「え、そうなんですか?それじゃ『銀狼の腕輪』は使えないじゃないですか!」
「まあ、そう言う事。だからマコトは回復をしっかりやってね」
「分かりました!」
「おい・・・、お前・・・」
「良いのよ。この方が面白いでしょ?」
「・・・?」
「さて、やるわよ!!」



「へえ・・・?思ったより強いなコイツら」
「何だかんだで、フィンもガッティも経験があるからね」
「大丈夫なんですか・・・?」
「余裕よ。私達は本気じゃないし」
「え!?」
「勝つだけならとっくにやってるさ。
 お互いがギリギリになるまで引っ張ってるだけなんだ」
「・・・?」
「マコト、ジュンを回復させて」
「はい!」
「ユキ、そろそろ決めた方が良いんじゃないか?」
「・・・そうね、じゃあやりますか」
「何をするんですか?」
「アイテム使用。使うのは・・・、『銀狼の腕輪』よ」
「ええ!?」
「スタート!!」
「凄い・・・、ダークエルフ一人だけが攻撃してる・・・」
「この間、俺らは攻撃ターンが回って来ないんだ」
「本当だ・・・、コマンドが出来ないですね」
「これで・・・終わり!!」
「やった!勝ちましたよ!」
「ま、当然だろう」
「ざっとこんなもんよ」
「でも・・・、ユキさん」
「ん?」
「どうして『銀狼の腕輪』があるんですか?
 賞品に使うアイテムは使えないんじゃなかったんですか?」
「・・・『思い込み』だよ、スタン」
「スタン・・・?」
「プッ・・・、またそのネタをやってるの?」
「・・・?」
「『ソードフィッシュ』って映画のネタよ。ジュンは大好きらしいの」
「昨日、久し振りに見てな。やっぱりアレは面白い」
「あの・・・、それより今の事の説明を・・・」
「簡単な話よ。私は『銀狼の腕輪』を二つ持ってたの」
「二つ!?」
「まあ、アキラに借りたんだけどね」
「まさか向こうも『銀狼の腕輪』を戦闘に使って来るとは思わなかっただろうな」
「つまり、今ジュンが言った『思い込み』を利用したの。
 賞品に出した以上、当然それは使えないと考える。マコトみたいにね。
 でも私達はその裏をかき、戦闘に『銀狼の腕輪』を使った」
「『銀狼の腕輪』を使って来ると分かれば対処法もあるんだけど
 あいつらにそこまでの知恵があるとは思えないからな。作戦大成功だ」
「え、じゃあアキラさんに言ってた『大事な役目』って・・・」
「そう。これよ。『銀狼の腕輪』を貸す事なの。
 マコトはダークエルフ自体持ってないし、ジュンは獲得もしてないし」
「・・・俺はダークエルフはたまにしか使わないからな」
「だからアキラに頼むしか無かったのよ」
「『それだけなんですか!?』って、ちょっと泣いてたけどな」
「はー・・・。凄いです!感動しました!」
「ま、それだけじゃないんだけどね。
 ただ勝つ為なら、そこまでしなくても良いの。
 こんな反則ギリギリの、いやらしい戦法を使う事に意味があるのよ」
「え・・・?」
「それは置いといて・・・、問題はここからだな」
「そうね」
「あれ?ガッティが何か言って来てますね」
「『いやー、強いですね。まさか銀狼の腕輪を使われるとは思いませんでした』だって」
「こいつ、モニターの向こうじゃはらわた煮えくり返ってるだろうな。
 あんなやり方で負けた上に
 連勝中だったのが四戦目にして初黒星なんだから」
「はは、でしょうね。
 えーと、『よかったら、再戦させてもらえませんか?レベルを上げて来ますから』。
 ・・・やったわね。向こうから網にかかってくれたわよ」
「手間が省けたな。単細胞はやりやすいから助かる」
「え?どう言う事ですか?」
「こっちから再戦しないか、って言う予定だったんだよ。
 餌を撒くつもりが、向こうからそう言ってくれるとは予想以上の釣果だ」
「では・・・、四日後の火曜日ではいかがでしょうか?」
『・・・大丈夫です。それじゃあまたお願いします』
「また良いデュエルをしましょう」



「ガッティ達が出したアイテムって何だったんですか?」
「『賢者の石』よ。まあ一応レアアイテムだけど、レア度はそんなに高くないわね」
「『銀狼の腕輪』に匹敵するレアアイテムなんか、そうそう出せないだろうしな」
「『賢者の石』ならいっぱい持ってるし、別にありがたくも無いんだけど」
「それはそれとして・・・。これで全ての準備は出来たな」
「後はあいつらが、こっちのシナリオ通りに踊ってくれるかどうかね」
「ここまで来れば大丈夫だろう。確認するだけで良い」
「ま、大丈夫だって確信してるけどね」



そう・・・。これで全てのピースは揃った。

後はこれが組まれた時、ある絵が見えてくる・・・。

その絵が完成した時こそ・・・、アイツらに勝つ時だ!!!



つづく
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