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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「そう言えばさ、亜矢子」
「何?」
「鈴木華穂さんって覚えてる?」
「うん、覚えてるよ。一つ下の子だね。
 でも何で雅博が鈴木さんの事、知ってるの?」
「こないだまでバイトやってたんだけど、そこに鈴木さんがいてね。
 話の流れで亜矢子が先輩だって聞いたんだよ」
「なるほどねー。一応、仲良くしてたから」
「一応?」
「あの子、ちょっとワガママだったんだよね」

・・・!!

「と言うと?」
「例えば、ちょっと注意するでしょ?そうすると反論して来るんだよね。
 そこまで言わなくても良いじゃないですか、って」
「へー・・・」

俺の時と同じじゃないか・・・。昔っからそんなだったのか。

「それで、周りからも怒られてやっと認めるんだけど・・・
 どうも鈴木さん本人は納得してなかったみたいでさ」
「なるほどね・・・。でもそんなのでよく仲良く出来てたね?」
「普段は良い子だからね。そう言う注意の事をいつまでも引きずらないって言うか」

普段は良い子、か・・・。
俺も同じ印象だな。あんな一面が無ければ明るくて楽しい人だった。
少々振り回されてた感はあったけど、良い友達だったと思うし・・・。

「ただ私は、そう言う注意とかを真面目に受け入れない子って信用出来なかったから
 本当の意味で仲良しだった、とは言えないね」
「壁を作ってたって事?」
「そう、そんなとこ」

・・・完全には信用してなかった、か。
俺は信用してたんだけどな。

「雅博は・・・、鈴木さんと仲が良かったの?」
「まあ、それなりに」
「もう仲良しじゃないの?」
「・・・バイト辞めたからさ。疎遠になったんだよ」

同じような事を言われて嫌われた、とは言えないよな・・・。

「あ、そっか」
「でも・・・、そう言う性格だったってのは知らなかったな」
「まあ、注意されたりしないと見せないとこだろうからね」

もし事前に知っていたら・・・
俺も亜矢子と同じように壁を作ってしまって
あんなに仲良くなってた事は無かったかもな・・・。

「鈴木さん、亜矢子と撮った写メをまだ持ってたよ」
「あー!そう言えば撮ったなあ・・・。まだ持ってるんだ」
「亜矢子は?」
「私は撮ってないから」
「え?」
「鈴木さんが撮りたいって言うから撮ったんだけど
 私は別にそんな風に思ってなかったから撮らなかったの」
「それはやっぱり・・・、信用してなかったせい?」
「そうだね。鈴木さんは仲良しだって思ってたかも知れないけど
 私は特別仲良しだとは思ってなかったから」
「片思いみたいなもんか・・・」
「うん、そんな感じかな」



何だか・・・、聞いちゃいけないような事がどんどん出てくるな・・・。

他人事なのに、気が滅入りそうだ・・・。

ちょっと話題を変えるか・・・。



つづく



↓宜しければ押してやって下さい

     

〜another story from yuki〜vol.17「vsガッティ」

「あんた・・・、探偵みたいな事やってるって言ったよな?」
「ええ、まあ」
「だったら、頼まれたからって人の事を調べまくって・・・
 正義の味方気取りかよ?それで何でもやって良いと思ってんのか!?」
「私は・・・自分の事を正義だとは思ってませんよ」
「え!?」
「正義と言うのは、非常に不便な言葉です。
 それにこだわれば出来る事はおそろしく制限されてしまう。
 故に、こだわったが為に見抜けなかった事や分からなかった事。
 そんなモノがごまんと出て来てしまう。
 それならばいっそ、『正義』なんて捨ててしまった方がマシです。
 『正義』であるが故に真実に辿り着けない。目的を遂行出来ない。
 こんな馬鹿らしい話を認めて良い訳が無いと思うからです。
 そもそも、今や『正義』なんて言葉は非常に不透明ですから
 何が『正義』なのか。明確な定義も正解も・・・
 おそらく誰にも説明出来ないと思います。
 今言った、真実から遠ざかる事が『正義』なのか。
 私に言わせれば、もはや『正義』なんて言葉は奇麗事に過ぎません。
 あなたが語っているように・・・」
「はっ!俺が奇麗事をほざいてるって言いたいのかよ?」
「いえ、あなたの場合は奇麗事ですらありません」
「何?」
「独善的な・・・、自分勝手な正義観です」
「へえ?言ってくれるじゃんか・・・。
 だったら、それを立証してみろよ!」
「そうですね。あなたのような人間は、確たる証拠を突きつけないと
 嘘を並べて白々ととぼける事は明白ですから」
「・・・・・・」
「では、あなた方に分かりやすい例を挙げましょうか。
 ・・・工藤雅博さんを御存知ですね?以前、『リュウ』というHNで
 あなた方のパーティーにいた方です」
「そんな事まで調べたのか・・・?」
「ええ。私、顔が広いもので。
 ガッティさん。あなた、mixiで彼をアクセスブロックしていますよね?」
「・・・!」
「え?そう言えば・・・、前にくどっちもそんな事言ってた・・・」
「それはそうでしょう。本人から聞いたんですから」
「はは、あの男、まだそんな事言ってるのかよ!
 それはそいつが、俺を陥れる為の嘘なんだよ!」
「ではガッティさん、そこのパソコンでmixiにログインして下さい」
「は、何をする気なんだよ!」
「フィンさん、あなたが私の代わりに彼の行動を見ていて下さい。
 そうした方が、彼の無実を証明出来ますからね?」
「良いよ!やってあげるよ!」
「・・・さあ、ログインしたぜ?これでどうしろっての?」
「アクセスブロックしている方の一覧を見せて下さい」
「・・・!!」
「おや?どうしました?」
「・・・何でもねえよ。ほら!これで良いんだろ?」
「ガッティさん、随分多いんだね・・・」
「いや、まあ・・・」
「フィンさん。その一覧の中に、○○○○○というのがありませんか?」
「え・・・?あるけど?」
「それは、工藤さんのIDですよ」
「な!!!」
「えっ!?」
「嘘だと思うのでしたら、そのページに飛んでみて下さい。
 もう一度言いましょうか?○○○○○です」
「・・・ホントだ。くどっちのページだ・・・」
「さて、面白い事になりましたね。
 あなたはアクセスブロックをしていないと言った。
 ところが、あなたの設定では彼をブロックしている事になっている。
 これをどう説明しますか、ガッティさん?」
「はは・・・、やられたな。さすが探偵さんだな・・・」
「だから言ったでしょう。あなたは短気で短絡的だと。
 ですから煽れば乗って来る。それが分かっていれば罠にかけるのは簡単です。
 工藤さんは、携帯からログインしてあなたにブロックされてると
 証明するつもりだったそうですけどね」
「ああ、俺は工藤をアクセスブロックしてるよ!文句あるか!?」
「ガッティさん・・・」
「だってそうだろ!?あいつのせいで華穂ちゃんが倒れて
 ゆきちゃんの白魔法使いだってレベルが1に戻っちゃったんだぜ!」
「それは・・・、別にくどっちのせいじゃないけど・・・」
「え!?」
「むしろ救急車呼んで貰ったり、助けて貰ったんだよ・・・」
「私も・・・、失敗はしたけど、私が足を引っ張っちゃったせいだし」
「だからあなたは短絡的で独善的だと言っているんですよ。
 目の前の事実を、本当に『目の前』の事しか見ていない。
 結果だけ見れば工藤さんが悪いと見えるも知れないですが
 そこに至る経緯と言う物を踏まえて考え直してみれば
 工藤さんは何も悪くないと簡単に分かるんです。
 あなたはそれを怠り、その程度の事で彼を悪人扱いする。
 それだけならまだしも、彼が許せないとあれこれと策を施し
 罠にかけ、彼を悪者に仕立て上げる。
 つまり、私がやった事はあなたがやった事の仕返しのようなモノです。
 因果応報という言葉があるでしょう?」
「でもよ・・・!」
「ここまでやって良い訳じゃないだろう。そう言いたいんですよね?」
「ああ、そうだよ!何様のつもりなんだ!」
「私はさっきも言いましたように、正義の味方を気取るつもりはありません。
 ただ自分の考えを正しいと信じ、やりたい事をやっているだけです。
 ある意味では、あなたと同じなんですよ」
「・・・何だよ、やりたい事って」
「あなたのような、ふざけた人間の過ちに対して
 裁きを下す、とでも言えば分かりますか?」
「はぁ!?裁き?馬鹿じゃねーの?そんなの偽善行為じゃねーか!」
「確かにそうですね。では、そんな私を否定するあなたは何ですか?
 私が偽善者と否定するあなたこそ正義の味方気取りじゃないですか。
 しかも嘘をつき、独善的な正義を振りかざし
 挙句の果てには私にまでまんまとハメられている。
 『正義は勝つ』と言う言葉、御存知ですか?」
「それは・・・」
「つまり、あなたも偽善者なんですよ。
 ただ、同じ偽善者であるとは言え、根底にあるモノ。
 つまり私とあなたとで持っている『正義観』と言うモノが
 どれだけ違うのか。どっちが筋を通しているのか。
 この現状が、それを物語っているんじゃないですか?
 私が完膚なきまでに勝利した、この現状が」
「つまり、あんたの方が正義だって言いたいのか?」
「観点が違うんです。同じ偽善者でも、何が間違っているか、と言う点が。
 私は、根底にある正義観は筋を通したモノであって
 何が間違っているかと言えば、その正義の貫き方が違います。
 私は正義の為にはやり方を選びませんから。
 そしてそれも自分で分かっているので偽善者だと自覚しています。
 ところがあなたはどうですか?根底にある正義観は短絡的で独善的で
 やり方も選ばない。明らかに歪み切った正義観じゃないですか」
「・・・あんたの正義観の方が正しいってどうして言えるんだ!」
「あなたのやってる事が間違ってると分かるからですよ。
 逆にあなたは自分のやってる事がおかしいと気付いていなかった。
 だからこそ今の今までそんなふざけた事をやっていられた。
 その違いはフィンさんとマッキーさんの態度からも明白でしょう」
「・・・・・・」
「確かに・・・、ガッティさんが正しいとは・・・」
「しかもあなた、工藤さんを男らしくないだの空気を読めだのと批難していましたね?
 ろくに真実も分かっていないくせに相手の悪口を言う。
 しかも限定されているとは言え、他人の目につく日記で。
 教えて下さいガッティさん。それのどこが正義なんですか?」
「くっ・・・」
「要するに、『そこまでして良い訳じゃない』と言うのは
 自分を正当化させる為の詭弁でしかないんですよ。
 フィンさん。ここはあなたもよく聞いてください。あなたの事でもあります」
「え!?」
「あなたは、変にプライドが高くて自分の間違いを認めたくないんです。
 その為、否定されたり悪く言われたりすると、そうやって被害者顔をする。
 全てが当てはまる訳では無いですが
 あなたの場合は無条件で全てをそう見る。フィンさん、あなたもです」
「そんな事・・・!」
「これこそ綺麗事かも知れませんが・・・。人間と言う生き物は
 潔く負けを認めてこそ本当の強さと言うモノが身につくんです。
 自分の間違いを指摘されて悔しいのは分かりますが
 だからと言って相手を批難していたら、自分の過ちは正せません。
 過ちを乗り越え、繰り返さないようになるから強くなるんです。
 そしてそんな経験を培ってこそ、正しい意見が言えるようになる。
 そうは思いませんか?」
「はは・・・、とんだ説教屋さんだな。ありがたくって涙が出るよ」
「それはどうも」
「けどな!他人のあんたにそんな事を言われる筋合いなんてねえよ!」
「考え方が凝り固まってますね」
「何!?」
「ではお聞きしますが、誰の意見なら聞くんですか?
 友達ですか?恋人ですか?そんな人達があなたに意見なんかする筈無いでしょう」
「どう言う意味だよ・・・」
「あなたのように、やたらと自分の考えを語りたがる人間に意見する
 そんな物好きがいると思ってるんですか、と言っているんですよ」
「何だと!!」
「分からないのでしたら言ってあげましょう。
 あなたは今まで、誰にも意見を言われた事が無い。違いますか?」
「・・・!それも調べたのか!?」
「いいえ推測です。ですが、あなたの人間性を見れば分かります。
 そこまで短絡的、独善的になれるのはそれしか無いと思いまして」
「・・・!!!」
「どうやら正解だったようですね。
 とどのつまり、あなたは意見を言われる事すら無い立場ですが
 それを『自分が正しいから』と勘違いして受け止めてしまっているんです。
 ですがそうじゃありません。みんな、あなたが自信満々に語っている意見を
 否定しないように気遣っているだけなんですよ。
 あるいは、否定したら怒り出すから、と怖がっているか」
「・・・何!?」
「あなたは、自分は意見を言うけど他人の意見は腹立たしく感じる事がある。
 だから日記は『友人の友人まで』にしてある、と語ってましたよね?
 私に言わせれば、そんな考え方は卑怯千万です。
 友人であれば気遣って反論は言わないようにする。普通はそう思うでしょう。
 反論を言われないように予防線を張った上での意見。
 そんなモノにどれだけの価値と意味があるって言うんですか?
 むしろ、全くの他人を納得させてこそ価値があり意味がある。
 私はそう思いますけどね」
「・・・・・・」
「結局あなたは誰の意見も聞く気は無いんです。
 プライドが高くなり過ぎてしまい
 自分の考え方に自信を持ち過ぎてしまった為に。
 友達の気遣われた意見よりも、そんなモノが無い他人の意見の方が
 的確で容赦が無い、等の理由から価値があるんです。
 それを筋合いが無いだの、他人の意見は腹立たしいだのと
 大事なモノを大事だと分かっていない。
 ですからあなたは、そんな人間になってしまったんですよ」
「・・・くそ!」
「反論する要素が無くなってしまいましたか?
 では、もっと追い討ちをかけてあげましょうか」
「何!?」
「まだ何かあるの!?」
「ガッティさん。・・・ルナさんって誰ですか?」
「・・・!!!!!!」
「おや、一目で分かるほど表情が変わりましたね」
「え、それ誰・・・?」
「あんた・・・、そこまでやったのかよ!!!」
「ええ、私、徹底主義者ですので」
「ガッティさん、誰なのそれ?」
「ここに・・・、ある調査書があります。
 私の仲間が調べてくれた物です。苦労したそうですよ。裏を取るのに」
「・・・やめろ!!」
「おっと、力ずくで奪おうと言う馬鹿な考えは起こさない方が良いですよ。
 裏には警備員が待機していますので、暴行罪で捕まりますよ?
 警備員には『逮捕』をする権限はありませんが
 犯罪者を捕まえる権利は誰にでもありますからね」
「何て奴だ・・・!」
「マッキー・・・、いえ山口優希子さん」
「え?はい?」
「あなた、ガッティさんと付き合っているそうですね?」
「そうですけど・・・」
「では、今、私が言ったルナさん・・・、本名・木下瑠奈さんとは
 一体誰だと思いますか?」
「分かりませんけど・・・」
「ガッティさん。あなたから言いますか?」
「・・・・・・」
「では私から言いましょうか。ルナさんと言うのは・・・
 ガッティさんの彼女ですよ」
「え!?」
「は!?ちょっと待ってよ!ガッティさんは優希子と付き合ってるのよ!」
「はいそうですね。ですがルナさんもガッティさんと付き合っています」
「それってまさか・・・」
「ええ。ガッティさんは二股をかけているんですよ」
「・・・!!!」
「えっ!?」
「マッキーさん。あなた、日記で『私だけを想ってくれて嬉しい』などと
 長々と書いていた事がありましたよね?」
「・・・・・・」
「ところが・・・、彼が想っているのはあなたが言う所の
 『私だけ』では無かったんですよ。はい、残念」
「デタラメ言うなよ!俺はそんな人、知らないぞ!」
「おや、やっぱりとぼけましたね。最初に私が言った通りの行動ですね。
 名前を出された瞬間、あからさまに表情を変えたくせによく白々と言えますね」
「知らないものは知らねんだよ!証拠を出してみろ!」
「ガッティさん、気付いてますか?さっきと同じパターンになってますよ?」
「・・・!」
「では、お望み通り証拠を出しましょうか。
 そこに電話がありますよね。それは外部スピーカーに繋げてあり
 会話が私達にも聞こえるようになっていますので・・・
 これから言う番号に電話をかけて貰えますか?」
「何だよ・・・?」
「090-****-****です」
「!!!」
「・・・どうしました?早くかけてみて下さい。
 それとも、もう一度言ってあげましょうか?」
「どうしたの・・・?早く無実だって証明してよ・・・」
「ガッティさん・・・?」
「無駄ですよ」
「え!?」
「彼は、かけないのではなく、かけられないんです。
 何故なら・・・、今、私が言った番号はルナさんの携帯番号ですから」
「え!?」
「そこにあなたが電話をかければ、会話の内容から関係がバレます。
 それを把握したのでかけられないんですよ」
「そんな・・・」
「おそらく、確たる証拠までは掴んでいないだろうと考えたんでしょうが
 私はそんな事はしません。証拠を見つけてから動きますので」
「あんた・・・、どうやってここまで調べた?」
「あなたが以前、『ガンツ』と名乗っていた頃の友人から聞いたんですよ。
 私や仲間のコネクションをフルに使って情報を集めて・・・
 ようやくこの情報を手に入れたんです。
 ルナさんとは元々、パーティーのメンバーだったそうですね?
 当時、彼女の事をかなり自慢していたそうじゃないですか」
「・・・・・・・」
「そしてあなたは、パーティーのメンバーと揉め事を起こし
 結果、パーティーは解散。あなたとルナさんはそのまま関係を続け
 二人とも『treasure』を引退・・・、と思わせて
 あなただけはHNを変えてこっそりと活動していた。違いますか?」
「ああ・・・、そうだよ」
「mixiで、あなたのマイミクの『ノリ吉』というのは・・・
 ルナさんとの関係を続けて行く上でのもう一つのHN。ですよね?」
「・・・ああ」
「ガッティさん。あなたの本名は・・・、日吉憲吉(けんきち)。
 そこから『ノリ吉』と『ガッティ』というHNを使い分けて
 二つの人生を同時進行していたんです」
「何よ、二つの人生って・・・」
「一つは『ノリ吉』としてルナさんと付き合って行く人生。
 『ノリ吉』の日記を見ると、こちらにも愛の詩が書いてありました。
 そして『ガッティ』として『treasure』での活動を続け
 マッキーさんと付き合っていく人生。なかなか精力的ですねえ」
「・・・ちょっと待って下さい」
「はい?」
「ケンちゃんは・・・、毎日のように私と会ったり連絡を取り合ってたんです!
 それがどうやって二股をかけていたって言うんですか?」
「山口優希子さん」
「・・・はい」
「あなたのお話も色々と聞きましたが・・・、想像以上ですね」
「何がですか・・・?」
「その頭の悪さですよ」
「・・・・・・」
「ではお聞きしますが・・・
 何故あなたは、ガッティさんへの想いを語る日記が一日置きなんですか?
 それも『traesure』をやる日に限っていますがこれは何故なんです?」
「それは・・・」
「他の日は、電話やメールくらいしか連絡を取っていないから。
 ・・・違いますか?」
「・・・!!」
「当たりだったみたいですね。その程度、簡単に推測出来ますよ。
 要するにガッティさんは、『traesure』をやらない日にルナさんと会い
 スキを見てあなたに電話やメールをしていただけなんです。
 実際、ルナさんに確認してみた所・・・
 仕事の都合で月、水、金くらいしか会えないと言われてると。
 そんなお話が聞けましたよ。
 ちなみに・・・、さっき『ノリ吉』の方でも愛の詩を書いてると言いましたが
 ・・・内容は『ガッティ』の方と全く同じなんですよね」
「・・・え!!!」
「おそらくあなたは、綴られた言葉があなたに向けて書かれたモノで
 自分にこんな素敵な事を言ってくれて嬉しいと感動していた」
「・・・・・・」
「・・・図星みたいですね。
 ですがそれは、あなた『だけ』では無かった。
 あるいは、元々あなたに対してでは無く、別の人に向けてのモノだった。
 それを使いまわしているだけだった。
 どちらにしても、まともじゃありませんよね」
「・・・く!」
「ある方の曲に、こういう歌詞があります。
 『愛がないヤツ程 愛を語って 優しく微笑んで 吼えてる
 正義をかざして 人を連れている 気付かずに』と。
 ガッティさん。これは正にあなたの事だと思いませんか?」
「・・・俺に愛が無いって言いたいのか?」
「あると思っているんですか?」
「・・・な!」
「一人の人に対して本気になれないくせに、愛をどうのと語られたく無いですね。
 それでも自分は器用で人の数倍も愛があるから
 複数の人に対しても同じだけ愛せる。
 他の人に負けないくらいの愛を複数の人にあげられる。
 そう言いたいんですか?」
「・・・・・・」
「それならば、声を大にして、そこにいる山口優希子さんにそれを言って下さい。
 そんな事を堂々と言える人間はまともとは言えないと思いますが
 まあ、それがあなたのスタイルだと言うなら否定はしません」
「・・・言える訳無いだろ」
「おや、あなたにも人並みの良識があったんですね」
「くっ!」
「あなたは、感情に流されてやりたい事をやっているだけなんですよ。
 そして変にプライドが高くもあるので、自分の考えが絶対だと思い
 それをみせびらかしたくなる。
 しかも運が良かったのか何なのか分かりませんけど
 彼女に恵まれたので、その状況を手放したくなかった。
 だから平気で二股をかけたり出来るんです。
 そして自己顕示欲が強いんでしょう。彼女がいる事を自慢したくて
 愛の詩などと言って語りたがる。
 信念を持っているならまだ救いようがありますが
 今のあなたには、それが見えない。
 仮に持っていると言われても、薄っぺらいものにしか感じられない。
 あなたの行動の一つ一つが、それを物語っているんです。
 納得出来ない、理解出来ないでしょうけど
 分かる人には分かるんですよ。やりたくない事もやって来て
 本当の意味で経験を重ねて来た人間が見れば。
 自分の事とは言え、そこが分からない時点で無力の証拠なんです」
「・・・あんた、悪魔かよ!?ここまで何もかもブチ壊して!!」
「悪魔ですか。確かにそうかも知れませんね。
 私は自分の正義を貫く為なら悪魔になる事さえ構わないと思ってますから。
 そして自分の信念が間違っていないと言う自負がある。
 間違っているのであれば、私のやってる事を全否定してみろ。
 それが出来ないなら間違っていると言う権利なんか無い。
 ・・・こんな風に考えていますので」
「・・・・・・」
「そもそもあなたこそ、自分のやりたい事をやる為に
 工藤さんを悪人扱いして彼の色々なモノをブチ壊したじゃないですか。
 自分の悪事を棚に上げ、自分だけが被害者だと考える。
 そんな卑怯な言い分は人間のクズが言う事ですよ」
「・・・・・・」
「さて・・・。フィンさん、いえ鈴木華穂さん」
「え!?」
「次はあなたと話しましょうか」
「・・・いいわよ?」



つづく
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