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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「いやぁ、久し振りだなぁ、雅博。憂樹」
「御久し振りです、総吉オジサン」
「御久し振りです」

総吉オジサンの家に着き、挨拶をしに来たが
やっぱり緊張する・・・。

憂樹は平然とした顔をしてる。
まあウチに来る前に総吉オジサンの所にいたんだから
ある程度は慣れてるんだろう。
あと憂樹の性格を考えれば、総吉オジサンにも負けないで
堂々としていられるのかもな。

「雅博、母さんをしっかり守ってやってるか?」
「はい。頑張ってます」
「ところでお前、前に会った時より良い顔になったな」
「・・・そうですか?ありがとうございます」
「何かあったか?」
「はい・・・、色々と」
「ハハハ、そうか。まぁ若い内はいろんな事を経験しておけ」
「はい」
「憂樹。やりたい事ってのはしっかり出来てるのか?」
「はい、おかげ様で」
「ワシの所を出て行ってまで、やりたかった事なんだろ?
 だったら中途半端な事は絶対にやるなよ」
「もちろんです」

・・・そう言えば、憂樹のやりたい事って何なんだろう?仕事かな?
まあ、それのおかげで憂樹と暮らせる事になったんだし
今となってはありがたい話なんだけど。

「ところで総吉オジサン。私達を呼んだ理由は何ですか?」
「ああ、秀一達にはもう話したんだが
 お前達を試してみたくなってな」
「私達を試す?」
「どうしてそんな事を?」
「ワシの孫には、どう言う訳だか賢いのばっかりだよなぁ。
 ワシもそのガキも、大した事は無いくせに。
 一体何があったんだか。ハハハ」
「総吉オジサンが大した事が無いなんて、そんな・・・」
「雅博。成り上がるってのは頭が良くなくても出来るんだ。
 一番大事なモノは別にある。何だか分かるか?」
「いえ・・・」
「憂樹。お前は分かるか?」
「ハートです。絶対にやり遂げてやると言う、熱く強いハートがあれば良い」
「そう言う事だ。それさえあれば、頭の悪さなんぞいくらでも補える。
 よく覚えておけ」
「はい・・・」

そこは何となく分かってたし
むしろ自分自身もそう言うポリシーみたいなモノを持って今までやって来たつもりだった。
ただ、それが総吉オジサンの求める答えである自信が無かったから
「分からない」と言ってしまったが
まさかそれが正解だったなんて。
総吉オジサンからそんな話をされるとも思わなかったし。

「ところで、それとこれと何の関係があるんですか?」
「ワシとお前達の戦いって事だ。
 この後ワシは、お前達に挑戦状を叩きつける」
「挑戦状!?」
「・・・!」

思わず声を出してしまった。
しかし挑戦状って・・・。

「賢いお前達が、ワシに勝てるかどうか、って言うな。
 世の中、頭が良いだけじゃ通じない事もあるって事を思い知らせてやる」
「・・・面白そうですね」
「ハハハ、ワシをがっかりさせないでくれよ?」



何だかとんでもない事になって来たな・・・。

総吉オジサンから挑戦状だなんて・・・。

一体、何をする気なんだろう・・・?



つづく


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