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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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俺と憂樹は、簡単に観光をした。
七時前には戻らないといけないので、ゆっくりする余裕はあまり無いし。

その間、憂樹は・・・
俺の事を『雅博』と呼んでいた。



「嬉しかったよ。本当に優しいんだね、まさとは」
「いやあ・・・、そんな・・・」
「本当に・・・、ありがとう・・・」



さっき一回だけ『まさと』と呼んだが
こっちに来てからは今の所その時だけしか呼んでない。
うっかりいつもの癖で、呼んでしまったのかな。

いろんな事を徹底する憂樹にしては・・・、珍しいな。
つい本音が出てしまったとかなんだろうか。

だとしたら・・・、ちょっと嬉しいな。
ある程度、俺に心を開いてくれてるって考えて良い筈だ。
よく考えてみたら、最近はそんな事がちょこちょこある。
確実に・・・、俺と憂樹の距離が縮まっているって事だろう。

でも、油断は出来ない。
良い所までは行くけど、結局最後には駄目になってしまうと言うのが
今までのパターンだ。

亜矢子の時も、山口さんの時も・・・
それなりに良い関係ではあったけど、駄目だったんだから。

特に山口さんの時は・・・、絶対にいけると確信してたのに
あのどんでん返しだったもんな・・・。

さすがに何度もやられれば俺も学習する。
ここで油断しちゃいけない。過信しちゃいけない。自惚れちゃいけない。

ある意味、ここからが本当の勝負なのかも知れない。

俺にとっては。



俺達は六時に戻って来た。

今日、泊まる部屋に行き
憂樹と二人でこれからの事を話した。

「もうすぐだね・・・」
「そうだね」
「マジで・・・、何をする気なのかな総吉オジサンは」
「ま、今からあれこれ考えててもしょうがないでしょ。
 出されてから考えてみない事には」
「そうなんだけど・・・」

本当に落ち着いてるな憂樹は・・・。



そして七時。

家政婦さんが、夕食の時間です、と俺達を呼びに来たので食堂に向かった。



食堂には、既に秀一達がいた。総吉オジサンはまだだけど。

そして食堂の奥に・・・
何故か大きいホワイトボードがあった。しかも布がかけてある。

「ねえ・・・」
「ん?」

俺は小声で憂樹に話し掛けた。

「もしかしたらあれが・・・、挑戦状なのかな」
「だろうね。あの布の下に何か書いてあるんでしょ、きっと」

うわ、ますます緊張して来た。



しばらくすると総吉オジサンが来て夕食になった。

「さあ、遠慮しないでどんどん喰えよ。
 たっぷり用意してあるからな。ハハハ」

そう言われても・・・、緊張しててあんまり食欲が無い。

憂樹も、秀一達も、平然とした顔で食べてる。
悔しいけど・・・、俺が一番余裕が無いな。



そして・・・、全員の食事が終わった。

「さて、そろそろ始めようか」
「ハイ!」

いよいよ挑戦状、か・・・。

「お前らがここに来た時にも言ったが・・・
 どういう訳だか、お前らは賢い奴らばっかりだ。
 ま、ワシにしては嬉しい話だがな。トンビがタカを産んだってやつで」
「・・・・・・」

誰も「そんな事は無いですよ」と言わない。
さっき俺はそれを言って、ハートの方が大事だという話になった。
きっと秀一達も同じ事を言って、同じ話を聞いたんだろうな。
だから誰も何も言わないんだろう。

「が、しかしだ。
 世の中ってのは頭が良いだけでやって行けるもんでもない。
 これもさっき説明したな?」

・・・ああ、やっぱりな。

「と、言う訳でだ。お前らとワシと。
 どっちが上なのか勝負させてもらう。
 それなりに知恵があると自負しているのなら
 知恵なんぞ無くとも成り上がって来たワシに勝ってみろ。
 やめるならやめると言って構わん。今の内だぞ」

誰もそんな事は言わなかった。
自信の現れなんだろうな・・・。

「よし。誰もいないな。
 じゃあやろうか。お前らにはこの問題を解いてもらいたい!」

そう言うと、総吉オジサンはホワイトボードを持って来て
かけてあった布を取った。

そこには・・・



ある時ヤギが言った。

ウソがいつまでも見抜けないとき
ウソをついているのは私ですよ

次に獅子が言った。

ヤギが嘘つきならば次に龍が言うこともウソである。

最後に龍が言った。

もし私のウソを見抜いていると言う者がいたら
それは正しい。

この中で、正しい事を言っているのは誰?



こう書いてあった。

「これって!」
「嘘つきパラドックス!」

秀一達が驚いてる。憂樹も同じくだ。
これは・・・、そんなに凄い問題なのか・・・?

「明後日。つまり月曜の昼に解答時間を設ける。
 それまでにワシを納得させる答えを出してみろ。
 がっかりさせないでくれよ?」



これが・・・、挑戦状なのか。

俺は・・・、正解を出せるのかな・・・?



つづく



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