様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「・・・・・・」
ダメだ。全然答えが出せない。
憂樹は「答えを出すだけなら出来るけど」と言ってたが
その答えすら出せない。
参ったな・・・。
憂樹や秀一達はどう考えてるんだろう。
焦りが募る一方だ・・・。
「おーい、起きてるー?」
「・・・え?」
憂樹がドアをノックしてる。
いつの間にか朝になってた。寝ちゃったのか・・・。
俺は慌ててドアを開けた。
「おはよう・・・」
「おはよ。もうすぐ朝ご飯だってよ」
「分かった。すぐ行くよ」
着替えると、食堂に向かった。
みんな、また平然としている。焦りの色なんて全く見せてない。
俺は余裕が無くて、食欲も無いってのに・・・。
「どうだ、お前達?昨日の問題は順調か?」
「ええ、大丈夫です。楽しみにしてて下さい」
「ハハハ、そいつは楽しみだな」
・・・・・・。
秀一は大丈夫なのか・・・。
ますます焦って来た・・・。
「どうしたの?何か元気無いね」
「・・・え?」
部屋に戻る時、憂樹が話し掛けて来た。
「いや・・・、挑戦状の事で頭がいっぱいでさ。
何か余裕が無くって・・・」
「あんまり難しく考えない方が良いよ」
「うん・・・」
でもな・・・。
俺は前から知ってた憂樹や秀一達と違って完全にゼロから始めた訳で
どうしても余裕が無く、難しく考えてしまうんだ・・・。
「ねえ、今日も観光に行かない?私、青葉城見たいんだよね」
「憂樹はもう答えが出たの?」
「まだだよ」
「え、じゃあ答えを出してからの方が・・・」
「難しく考えない方が良いって言ったでしょ。
それの事ばっかり考えてても答えは出ない、って思ってるから
いつも通りにしてるんだよ。そうすれば閃くはず、ってね」
「そうなんだ・・・。でも俺は良いや」
「・・・行かないの?」
「答えを出したいからさ」
「だから、二人で考えようよ」
「いや・・・、一人でやりたいんだよ」
「・・・・・・」
あれ、憂樹がちょっと残念そうな顔になったような・・・。
「そっか。じゃあ良いや」
「ごめん・・・」
一緒に行きたいのも、一緒に考えたいのも
その気持ちは憂樹以上にあると思う。
でもそれ以上に・・・、自分の力で答えを出したい。
そして憂樹にも、秀一達にも勝ちたい。
そんな気持ちがあるから、ここは譲れなかったんだ。
時計が十一時を回っている。
時間にすると・・・、後一日しか考える時間が無い訳か。
憂樹は観光に行ってしまった。
秀一達は・・・何をしてるか分からない。どうでも良いし。
俺は部屋に閉じ篭って必死になって考えていた。
でも・・・。
「くっそぉ・・・」
全然分からない。どうすりゃ良いんだ・・・。
必死になり過ぎて、余裕が全く無くて
でも「勝ちたい」って気持ちばかりが先走り過ぎて
結果、明らかに悪い方向に流れて行ってるのが自分でも分かった。
憂樹が「二人で考えよう」と言ってくれてるし
それに乗る事も出来たけど、もう二回も断ってるんだ。今更乗れない。
意固地になってるのが自分でも分かった。
・・・・・・。
本当に・・・、どうしたら良いんだろう・・・。
つづく
↓宜しければ押してやって下さい

ダメだ。全然答えが出せない。
憂樹は「答えを出すだけなら出来るけど」と言ってたが
その答えすら出せない。
参ったな・・・。
憂樹や秀一達はどう考えてるんだろう。
焦りが募る一方だ・・・。
「おーい、起きてるー?」
「・・・え?」
憂樹がドアをノックしてる。
いつの間にか朝になってた。寝ちゃったのか・・・。
俺は慌ててドアを開けた。
「おはよう・・・」
「おはよ。もうすぐ朝ご飯だってよ」
「分かった。すぐ行くよ」
着替えると、食堂に向かった。
みんな、また平然としている。焦りの色なんて全く見せてない。
俺は余裕が無くて、食欲も無いってのに・・・。
「どうだ、お前達?昨日の問題は順調か?」
「ええ、大丈夫です。楽しみにしてて下さい」
「ハハハ、そいつは楽しみだな」
・・・・・・。
秀一は大丈夫なのか・・・。
ますます焦って来た・・・。
「どうしたの?何か元気無いね」
「・・・え?」
部屋に戻る時、憂樹が話し掛けて来た。
「いや・・・、挑戦状の事で頭がいっぱいでさ。
何か余裕が無くって・・・」
「あんまり難しく考えない方が良いよ」
「うん・・・」
でもな・・・。
俺は前から知ってた憂樹や秀一達と違って完全にゼロから始めた訳で
どうしても余裕が無く、難しく考えてしまうんだ・・・。
「ねえ、今日も観光に行かない?私、青葉城見たいんだよね」
「憂樹はもう答えが出たの?」
「まだだよ」
「え、じゃあ答えを出してからの方が・・・」
「難しく考えない方が良いって言ったでしょ。
それの事ばっかり考えてても答えは出ない、って思ってるから
いつも通りにしてるんだよ。そうすれば閃くはず、ってね」
「そうなんだ・・・。でも俺は良いや」
「・・・行かないの?」
「答えを出したいからさ」
「だから、二人で考えようよ」
「いや・・・、一人でやりたいんだよ」
「・・・・・・」
あれ、憂樹がちょっと残念そうな顔になったような・・・。
「そっか。じゃあ良いや」
「ごめん・・・」
一緒に行きたいのも、一緒に考えたいのも
その気持ちは憂樹以上にあると思う。
でもそれ以上に・・・、自分の力で答えを出したい。
そして憂樹にも、秀一達にも勝ちたい。
そんな気持ちがあるから、ここは譲れなかったんだ。
時計が十一時を回っている。
時間にすると・・・、後一日しか考える時間が無い訳か。
憂樹は観光に行ってしまった。
秀一達は・・・何をしてるか分からない。どうでも良いし。
俺は部屋に閉じ篭って必死になって考えていた。
でも・・・。
「くっそぉ・・・」
全然分からない。どうすりゃ良いんだ・・・。
必死になり過ぎて、余裕が全く無くて
でも「勝ちたい」って気持ちばかりが先走り過ぎて
結果、明らかに悪い方向に流れて行ってるのが自分でも分かった。
憂樹が「二人で考えよう」と言ってくれてるし
それに乗る事も出来たけど、もう二回も断ってるんだ。今更乗れない。
意固地になってるのが自分でも分かった。
・・・・・・。
本当に・・・、どうしたら良いんだろう・・・。
つづく
↓宜しければ押してやって下さい

PR
この記事にコメントする