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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「まず、債務整理を断られるって言うのは
 よっぽどの事情があるって事なんだよね」
「ああ、それは俺も分かる」
「例えば、弁護士費用が払えないとか」
「弁護士費用?」
「要するに、債務整理をしてもらう料金だよ」
「あ、そっか。タダの訳が無いもんな」
「まあ、そこは借りてるクレジット会社の件数によって変わるけど
 分割払いで良いって弁護士さんはいっぱいいるし
 無職でない限り、そこは無いと思うんだけどね」
「とりあえず、働いてはいるみたいだけど」
「じゃあ、これは無いかな。あくまでも例えばだからね。
 有り得るモノとしては・・・、借金の理由かな。
 浪費目的だとダメらしいんだ」
「浪費って、無駄使いって事?」
「んー、ちょっと違う。それもあるだろうけど
 一番は、いわゆるギャンブルの類い」
「ギャンブルか!」
「これの可能性が高いけどね。
 ギャンブル狂の人は借金まみれになりやすいって聞いた事があるし」
「うん、何かそれ分かるな」
「まず、それが一つ」
「はい」
「次に考えられるのは、既に自己破産をしちゃってるって事」
「既にしてる?それだとダメなの?」
「自己破産をやっちゃうと、七年くらい経つまで次のが出来ないの」
「え、何で?」
「その前にまず、債務整理の事を説明しないと分かりにくいかな。
 自己破産とか色々あるってのは言ったでしょ?」
「うん」
「大きく分けると、自己破産とそれ以外のものに分けられるの」
「その違いは?」
「借金を返すか返さないかの違い」
「え、返さなくても良いって事?」
「そう。それが自己破産の特徴なんだよね。
 他の任意整理とかは、利子が無くなるだけで返済はするの。
 まあ、長い期間を払い続けてると過払いっていうのが出て
 ちょっと減る事もあるけど、それは置いといて・・・
 自己破産は、借金が全部無くなるんだよ」
「ふんふん」
「もし自己破産が何度も出来たら・・・
 それをやれば借金をしても返さなくても良いって言う考えになって
 人の金銭に対するモラルがグダグダになっちゃうんだよね」
「あ、そうだよね」
「もっと酷いのになると、借金をするだけしておいて
 お金は手元に置いておいて自己破産する。
 そうすれば大金が手元に残る事になるでしょ」
「・・・そんな手もあるのか」
「ま、借金してすぐに債務整理、って言うのは
 そう言う目的じゃないのか、って思われやすいから
 認められない事があるらしいけどね。実はそれが二つ目」
「借金して、すぐにやろうとしてるって事か」
「で、既にやってるから出来ないって言うのは・・・
 その人が既に自己破産をしてて、まだ七年経ってないのに
 また自己破産をしようとしてるって事」
「繰り返してるって事ね」
「そう言う事。まあ繰り返すってのは印象が悪過ぎだし
 例え七年を過ぎても認められない事が多いらしいけどね」
「まあ、そうだよなあ・・・」
「でもこれって言うのは、実は一番難しいんだよね」
「どうして?」
「これは自己破産だけじゃなく、債務整理全てに言えるんだけど
 債務整理をすると、同じく5~7年はカードを作れなくなるの」
「え、そうなの?」
「そりゃそうよ。借金して返せなかった人なんだから
 そんな人にまた貸すなんてリスクが高過ぎるでしょ。
 借金するには信用が大事なんだから。
 ちなみにこれを、いわゆる『ブラックになる』と言います」
「で、それで難しいってのは?」
「カードが作れないってのは、つまりどう言う事?」
「・・・?
 あ!金を借りれないって事だ!」
「正解。カードが無いとお金は借りれないから
 債務整理をする必要がある程、追い込まれないって事なんだよね」
「追い込まれようも無いって事か」
「あくまでも、その人がそう言う場合だったら、の話ですが」
「じゃあ、もし仮にその場合だったら・・・
 どうして債務整理をする必要が出て来ちゃったの?」
「まあ、可能性として一番有り得るのが・・・
 いわゆるヤミ金に手を出したって事かな」
「ヤミ金・・・!!」

一気に話が重くなったような気がした。

「もう借金は出来ない。でもお金が欲しい。
 そう言う人はヤミ金に手を出しやすいらしいよ。
 ヤミ金はブラックの人でも普通に貸すし。
 むしろ、ブラックになっちゃった人を狙ってるらしいから」
「で、そのヤミ金でも借り過ぎて・・・
 債務整理をせざるを得なくなったって事かな」
「そう。でも自己破産をしてまだ七年経ってないから出来ない。
 それが三つ目です」

・・・何だか、話が複雑で難しい。

「ただし」
「?」
「もし三つ目だった場合、実は助かる道はあるんだよね」
「どう言う事?」
「結論から言うと、ヤミ金から借りたお金って言うのは
 返さなくって良い事になってるんだよ」
「え!?何で?」
「借金には法定金利って言うのがあるの。
 いわゆる利息の計算だね。年何%とかって決まってるの。
 借りた額によって変わるけど」
「で?」
「ヤミ金って言うのは、この法定金利を完全に無視してるの。
 例えば、トイチって聞いた事ある?」
「ああ、あるよ。十日で一割の利息がつく、だっけ」
「そう。あと最近は、トサンとかトゴって言うのもあるらしいの」
「十日で三割、五割って事?」
「そーゆー事。更に悪質な業者だと、翌日に倍になったりとか」

めちゃくちゃだな・・・。

「そうなると、年利は1000%を越えるんだよね。
 下手すると3000%も越えたりするの。
 でも利息って言うのは・・・年20%くらいだったかな?
 それくらいって決まってて、それ以上取ると違法になるから
 そういう借金を返す義務は無いって決まってるんだよ」
「あ、返さなくて良いんだ!」
「そう。だから弁護士さんに、債務整理じゃなくて
 別の手続きをして貰えば助かるって訳よ。
 弁護士さんによっては元金だけでも返せって言うらしいけど」
「あれ?でも弁護士さんなら
 既に債務整理をしてるって分かるんじゃないの?
 そうなれば、何でまた借金が出来たんだって不思議に思って
 そこからヤミ金に手を出したって推測出来そうじゃない?」
「お、なかなか鋭いね。今、それを言おうとしたんだよ」
「え、ホント?」
「多分その人は、弁護士さんの所に相談に行ってないね」
「何で!?」
「既に自己破産をしちゃってるから、もう出来ないって分かってる。
 言っても絶対に断られるって思っちゃってるからだよ。
 多分そう言って、家族に出して貰おうとしてるんじゃないかな」
「ああ、なるほどね」
「そんな事より、弁護士さんとか借金相談所とかに言って
 いわゆる専門家にどうにか対処してもらった方が良いんだよ。
 ヤミ金は、一度手を出すと完済するのはかなり難しいから」
「はー・・・」
「まあ、推測の上の推測、みたいな話でしか無いけど。
 一つ目だったり二つ目だったりするかも知れないしね。
 だから今言った事を参考に問い詰めれば白状するんじゃないの?
 何であれ、ちゃんと事情を聞くのが先決だよ」
「分かった。その辺を話してみるよ。ありがとう」
「いえいえ」
「でもさ」
「ん?」
「憂樹、何でこんな事まで詳しく知ってるの?法律家みたいじゃん」
「昔、同じような相談をされた事があってね。
 その時に色々と調べたんだよ。それを覚えてただけ。
 この程度なら、ちょっと調べれば十分語れるレベルだよ」
「そうなんだ・・・」

相談に乗る為に、ここまで調べて自分の物にしたって事か。
やっぱり凄いな・・・。

ま、これで・・・。
藤井さんの悩みが解決出来れば万々歳なんだけど。



だが、俺は予想もしなかった。

まさかこの件が、後々に大変な出来事に繋がるなんて。



運命の女神は・・・

本当に俺の事が大嫌いなんだな・・・



つづく



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