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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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秋山馨が・・・、何故か俺の隣にいる。

秋山とは面識がある訳では無いが
憂樹と敵対関係にあるのは間違い無い。

それなら俺も、この男に対して良い印象を持てる筈は無い。

「秋山・・・さん」
「あれ?嬉しいな、僕の名前を覚えててくれたんですか?」
「ええ、まあ・・・」
「ところで何ですか?」
「何でここにいるんですか?東秀の生徒だったんですか?」
「いえ、そういう訳じゃありません。
 ただあなたに用事がありまして会いに来ただけです」
「・・・!!」

やっぱり・・・、俺に近付く事が目的だったのか。
憂樹が「私の周りの人にもちょっかいを出して来る」と言ってたけど
こんな真正面から堂々と来るとは思わなかった。大胆な奴だ。

「よくここまで来れましたね」
「だってここ、学生証の提示もしなくて良いしオープンじゃないですか。
 そんな大学は結構ありますし、そんなに難しい事じゃないですよ」

確かにな・・・。
でも実際にそれあっさりとやってのけるのは簡単では無いと思うが・・・。

「で?俺に用事って何ですか?」
「まあ、もう講議が始まりますし終わってからにしましょうよ。
 ・・・工藤雅博さん」

・・・!!!

コイツ・・・何で俺の名前を知ってるんだ!?

憂樹は俺の事を「まさと」としか呼んでない。
俺もまだ名前を名乗ってないし名前が分かる物は出してない。
それなのにどうして・・・!

「・・・何で俺の名前を知ってるんだ。こう言いたいんですよね工藤さん?
 それとも『まさと』の方が良いですか?」
「友達じゃない人に『まさと』って呼ばれるのは嫌なんで『工藤』で良いです。
 それより、その通りですよ。何で知ってるんですか?」
「これも難しい事じゃありません。いろんな人に聞いてみただけです。
 あなたがいる時に『あの人って何て名前の人ですか?』と。
 下手な鉄砲、数打ちゃ当たるですよ。片っ端から聞けば一人くらい教えてくれます」
「なるほど・・・」

種明かしをすれば単純な事だと分かるけど・・・
それでも実際にやるのはかなりの行動力と根気が要ると思う。
そこまでして何を企んでるんだ・・・?

「さあ、始まりますよ」
「そうですね・・・」

講議が始まった以上、俺はしっかり集中した。
隣に秋山がいるのは気になったけど、だからって疎かにするのは何か悔しいからだ。



とりあえず無事に講議は終わった。

講義中も何かして来るのかと警戒してたけど
「終わってから」と言ってたのを守ったのか何もしなかった。

「さて、工藤さん。終わったんで話しますか?」
「何を話す気なんですか?」
「憂樹さんの過去について・・・なんてどうですか?」
「!!!」

憂樹の・・・、過去・・・!?

「どう言う意味ですか・・・?
 あなたがそれを知ってるって事なんですか?」
「ええ。おそらく知らないでしょうけど
 僕は憂樹さんとは古い付き合いなんですよ」
「まあ・・・、そうでしょうね」

過去に憂樹と揉めたか何かしたから、今のような関係になった。
って事は、随分前からの知り合いだって事だ。
その程度なら俺でも簡単に推理出来る。

「それで・・・、あなたが知ってる事を俺に話したいと?」
「まあ、そんなとこですかね」
「・・・何の為にですか?どうしてわざわざそんな事を?」
「その件も含めて・・・、僕の話を聞いてみませんか?」

・・・明らかに誘ってる。

俺が絶対に気になる事をちらつかせて興味を引き
いざ本題に入ったら巧みな話術で自分のペースに持ち込もうとしているんだろう。

「どうしますか?聞きたくないですか?」

・・・よし。

「分かりました。とりあえず話だけはしましょう」
「そうですか。じゃあ・・・」
「ただし」
「え?」
「憂樹の過去の事は保留です。
 とりあえず、何でそんな事を俺に話したいのか。そこを聞いてからです」
「はは、思ったより意思が強い人ですね。
 正直な話、すぐに喰い付いて来ると思ってたんですが」
「そうですよ。俺は一筋縄じゃいきません」
「良いでしょう。じゃあ場所を変えますか。いつまでもここで話すのも何ですし」
「そうですね・・・」



憂樹があそこまで警戒する奴だ。
コイツこそ一筋縄じゃいかないだろう。それは分かってる。

でも俺も・・・、俺に狙いを定められた以上は
ただ耐えたり逃げたりなんてしたくない。

とりあえず・・・、コイツがどれだけのクセ者なのか。
それを実際に話してみて実感してみたい。
敵を知る事も大事な事なんだし。

憂樹に何も言わずにこんな事をするのもどうかと思うが
話すスキなんて無いし、何よりこれは俺の戦いだ。

それなら自分でどうにかしてみせないと・・・。



つづく



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