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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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俺と秋山は、食堂に来た。
ここなら話をするのに丁度良い。

「そう言えば・・・、よく俺が東秀の人間だって分かりましたね?」
「先日、たまたまここに入って行くのを見ただけですよ」
「そうですか・・・」

どうもイマイチ信用し切れない。
もしかして尾行でもされてたんじゃないかと思ってしまう。

「さて・・・、それじゃあ始めましょうか?」
「どうぞ」
「でもその前に、ちょっと質問をしたいんですが良いですか?」
「何ですか?」
「工藤さんは、憂樹さんとはどんな関係なんですか?」
「・・・教えたくありません」
「おや、何故ですか?」
「憂樹が言ってたじゃないですか。『アンタに言う必要なんて無い』と。
 だから俺が言う訳にはいかないでしょう」
「なるほど・・・。じゃあ当ててあげましょう」
「え?」
「おそらく・・・イトコかハトコ。いわゆる親戚関係じゃないですか?」
「・・・!!」

な・・・!!!
どうして分かったんだ・・・!?

俺と憂樹が従兄妹だって知ってる人間はほとんどいない。話してもいないからだ。
それなのに何で・・・!?

いや、コイツは知ってたんじゃない!見抜いたんだ!
って事は、推理でその結論に辿り着いたって事か・・・!?

「当たりみたいですね。顔に書いてありますよ」
「そう・・・ですね。もう隠しようも無いですし言っちゃいますが
 確かに俺と憂樹は従兄妹ですよ。
 でも何でそれが分かったんですか?聞いたとかじゃなく推理でしょう?」
「ええ、簡単な推理ですよ。
 まず憂樹さんは工藤さんを彼氏じゃないと言ってました。
 これはハッタリの可能性もありましたが、まあ無いでしょう。
 憂樹さんの過去に関係があるんですが、恋人を作らない筈ですし」
「・・・!!!」

憂樹は「もう誰とも付き合わない」と言っている。
つまり秋山はその意思を知ってて、理由も知ってるって事か・・・!!

過去を知ってるってのは本当らしいな・・・。

「ですから彼氏の線は消えます。
 次に考えられるのは友達ですが・・・。それも無いと考えました」
「何でですか?」
「これも過去に関係があるからです。
 憂樹さんはあんまり友達とか親しい人間を作らないようになったんですよ。
 まあ、仕事仲間くらいならそれなりに仲良くするでしょうけど」
「そう・・・、ですか」
「工藤さんは憂樹さんとは大分親しい様子でしたから
 友達でも恋人でもなく親しい間柄であり得る事と言えば・・・
 身内。いわゆる兄妹ですとか血縁関係になります」
「・・・そうなりますね」
「しかし憂樹さんは兄妹はいない筈ですし、名字も違いますから
 最後に残ったモノ。つまりイトコやハトコと言った親戚関係だと。
 まあ、簡単に言えば消去法で最後に残ったモノを言ってみただけですよ」

・・・・・・。

何だ、この雰囲気は・・・。憂樹に見抜かれてる時と似てる・・・。

やり方が憂樹に似てるって言うか・・・。

「・・・今、何を考えているかも当ててあげましょうか」
「え!?」
「推理の仕方が憂樹さんと同じだ・・・。そんな事を考えてませんでした?」

な・・・!!

「どうして・・・そこまで・・・」
「だって、凄く驚いてるのが分かりますから。
 僕は憂樹さんがどんな人間か知ってますから
 そんなに驚くって事は工藤さんは前に
 憂樹さんから同じような事を言われた事があるんだな、と」
「・・・・・・」

とんでもない奴だ・・・。
これはちょっと秋山を甘く見過ぎてたかも知れない・・・。

「ちなみに、何で僕が憂樹さんと同じ事が出来るか知りたいですか?」
「・・・知りたいですね」
「僕と憂樹さんは・・・、同じ畑の人間だからですよ」
「同じ畑?」
「教わった所が同じ・・・、って言えば分かりますか?」
「・・・!!」

そうか!俺が憂樹に色々と教わってるように
憂樹もまた、誰かに教わったんだ。

つまり、秋山も憂樹と同じ人に教わったって事だ!
『同胞』みたいなモノか・・・。

「なるほど・・・。納得しましたよ」
「それは良かったです」

しかしそうなると、俺はとんでもない奴に戦いを挑んだ事になる。
ある意味、憂樹と勝負する事に近いって事じゃないか・・・。

「さて、それじゃあ本題に入りましょうか」
「はい」
「まあ、本題と言うか・・・。
 どうして僕が憂樹さんの過去を工藤さんに話したいのか。
 そこからでしたね?」
「・・・そうです。御願いします」



ここからは、今まで以上に注意しないと・・・。
油断すると、あっと言う間にペースを握られて流されかねない。

注意をしてなかった訳じゃないが、まだまだ甘い所があった。
そこに気付いた以上、もう一瞬も油断はしない。

絶対に負ける訳にはいかない・・・。



つづく


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