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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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さて困った。

何かを始めようかと思ったは良いけど・・・
何を始めて良いのかが分からない。

突然趣味を増やすようなものだ。
口で言うのは簡単でも、実際にやるのは難しい。
いや、難し過ぎだ。

とりあえず、憂樹に借りた本を読んでいた。
また憂樹に相談してみるか・・・。

ああ、ちょっと憂樹に頼り過ぎだなあ・・・。

そんな事をしていたら、時間が過ぎ憂樹が帰って来た。

「ただいまー」

また玄関に向かおうかと思ったけど、踏み止まった。
・・・いつかみたいに、何を慌ててるんだと言われそうだったからだ。

憂樹が部屋の所に来たところで話し掛ける事にした。

「おかえり」
「ただいま」
「・・・あのさ、時間ある?」
「ちょっとなら」
「じゃあ、ちょっと良いかな」
「どうぞ」

そう言われ、俺は憂樹の部屋に入った。

「で、何?」
「さっき、何かを始めるって話をしてくれたじゃん」
「うん、したね」
「その事なんだけど・・・」
「何を始めて良いか分からないんでしょ?」
「・・・!!」

またか。相変わらず何もかも見抜かれるなあ。

「で、私に何をすれば良いのか相談に乗って欲しいの?」
「いや・・・、ちょっと違う」
「違うの?」

ここは憂樹の予想とは違ってたらしい。

「何か・・・、イベントみたいなの知ってたら教えてくれないかなって」
「イベント?」
「何でも良いんだよ。誰でも参加出来るようなの。
 そう言うのがあれば、参加してみようかなと思って」
「理由は?」
「何から始めて良いのか分からないって言うのは・・・、まあその通りなんだけど
 それなら色々参加してみればもしかしたら面白いモノを見つかるかもと思って」
「なるほどね。積極的じゃない」
「そう?」
「ただ、何でも私に頼るってのはちょっといただけないけど」
「う・・・」

やっぱりそう思われたか。
俺も自分で思うくらいだからなあ・・・。

「じゃあ、今度の日曜日空いてる?」
「空いてるよ」
「その日、推理サークルのイベントがあるんだけど行く?」
「推理サークルのイベント?面白そうだけど、それ何?」
「推理小説ファンが作ったサークルなんだよ。
 その人達が、定期的に一般の人も交えたイベントやってるの」
「どんな内容?」
「推理小説の面白さをみんなに感じてもらおうって言うもの。
 ストーリーの解説とかやってるよ」
「へえ・・・、良いね。行くよ」
「じゃあ申し込みしといてあげる。私も行くよ」
「そりゃ心強いな」



と言う訳で、俺と憂樹はイベントに参加する事になった。

「・・・あんまり人がいないね」
「推理系に興味がある人が少ないんでしょ」

まあ、何事も経験だ。

そうこうしていたら、イベントが始まった。

「みなさん、はじめまして。我がサークル『Detectives』にようこそ!」

・・・?

「憂樹、『Detectives』ってどう言う意味?」
「探偵を英語で『Detective』って言うの。それの複数形だから『探偵達』」
「なるほどね」

失礼だけど、単純な名前だな・・・。

「さて最初のプログラムは・・・、いきなりですが推理クイズです!」

いきなりそれか。

「へー、面白いやり方始めたね」
「面白い?」
「最初にクイズやって、参加者の興味を惹くんだよ。
 分からない人が多数だろうけど、そこを説明してあげて凄いと思わせるの。
 そうすればみんな、それなりに関心を持つんだよ」
「そんなやり方あるんだ」
「って、前にそう言うやり方をしてる所があってそれと同じだと思っただけ」

・・・よく知ってるな。

「ではクイズを始めましょう!」



ある屋敷の主人が、密室で死んでいる所が見つかりました。
捜査の結果、これは自殺に見せかけた他殺である事が判明。

密室のドアは外からも中からも鍵がかけられるもので
鍵は現場の中に落ちていました。

容疑者は三人。



容疑者1・主人の息子。主人が死ねば遺産が貰える事になっている。
      死亡推定時刻のアリバイを証明する者がいない。

容疑者2・主人の妻。やはり遺産を貰える事になっている。
      第一発見者の一人で、部屋に落ちていた密室の鍵を発見。

容疑者3・屋敷のメイド。主人の身の回りの世話を担当。
      主人の持病の薬の管理をしていた。

「さあ、犯人は誰でしょう?お考え下さい!」



「・・・え!?あれだけで犯人が分かるの?」
「分かるよ。こんなの、トリックの中じゃ初歩中の初歩じゃない」

・・・どう言う事だ?

憂樹から借りた本の中に推理小説もあったけど
そんなトリックあったか?



・・・???



つづく



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