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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「そう言えば、まさとって彼女いないのに何でそんな相談乗ってるの?」
「う」

やっぱり気付いたか・・・。

「・・・何でだろうね。
 やっぱり心配なんだろうな、その子が」
「付き合いたいとか?」
「いや・・・そこまでは言わないよ」

あそこまでベタ惚れしてる山口さんを狙うのは難し過ぎるだろうし・・・。

「今の内に忠告しとくけどね、その子はやめた方が良いよ」
「何で!?」
「いろんな意味で難し過ぎだから。アクが強いとでも言うのかな。
 まさとみたいな純粋な性格じゃ振り回されるのが オチだよ」
「・・・そうなの?」
「そうです」

断言された・・・。

「で、さっきの続き。どうしてその子がそうなったかだけど・・・。
 その子はね、恋愛観って言うのが物凄く幼いのよ。歳はいくつ?」

・・・言うしかないか。

「・・・19歳」
「え、私と同じじゃない」
「そうなんだよね」
「まあ、まだ成人ではないとは言え・・・
 ハッキリ言って幼稚園児の恋愛観と大差無いわよね」
「幼稚園児並みって事ですか」
「そうだね」

キツイ事言うなあ・・・。
山口さんが聞いたらショックを受けそうだ。

「とても私と同い年の感覚とは思えないよ」
「いや、その前に憂樹は考えとかが大人過ぎるんだよ」
「そうかな」
「そうだよ!」
「まあ、その部分を差し引いても・・・
 非常に幼いモノでしかないって思うんだよね、私は」
「何でそう思うの?」
「その子が他人と接して無いからだよ。
 女の子とは接してたんだろうけど、男を拒否し続けて来た訳でしょ?」
「らしいね」
「女子高の人達だって、別に男と接する機会が全く無かった訳じゃ無いだろうし
 男を拒否していたと言う訳でも無いと思うんだよね」
「年頃の女の子だしね」

・・・何か年寄りみたいな事を言ってしまった。

「でもその子は拒否し続けて来た。
 しかもそれは、よりにもよって思春期って言う大事な時期に、ね」
「それって問題なの?」
「大問題だよ。思春期って言うのは、子供から大人になる時期で
 精神面の部分にも後々に大きな影響が出て来るんだから」
「・・・何か、だんだん分かって来た」
「じゃあ、この続きを言ってみて」
「え!」
「ほら、頑張って」
「えーっと・・・」

何か大変な事になったな・・・。

「思春期に男を拒否し続けたから・・・、恋愛観が育たなかったって事?」
「まあ、良いでしょう」

良かった・・・。

「じゃあ問題です」
「え?」
「思春期って言うのは、何歳から何歳までの時期と言われてるでしょう?」
「ええっ!?」

・・・そんなの知らないぞ。

「分かりません・・・」
「・・・こないだ貸した本に、載ってたんだけど」
「え!!」

そう言えばあったな・・・。うっかりしてた・・・。

「ごめん・・・、ちょっと覚えてなかった」
「ま、そんな事をいちいち覚えておけってのも無茶だし
 そこは別に良いけどね」
「で、正解は・・・?」
「実は、調べるといろんな説があるんだよね。載ってる所によって違うの。
 とりあえず多いのは、始まるのが8歳〜10歳の辺りで
 18歳〜20歳の辺りまで続く、って言われてるね。
 とりあえずここは、8歳くらいから始まって18歳くらいで終わると考えましょう。
 ・・・何か気付かない?」
「え・・・?」

・・・・・・。

・・・あれ!?

確か、山口さんがいじめに遭ってたのは小二の時。
つまり・・・8歳の時だ。

そして、転校したけど人と接しなくなり
そのまま小学校は卒業し女子中に進学。
そこから高校までずっと男と無縁だったらしい。

高校を卒業するのは・・・18歳だ!!

「・・・その子が一人で過ごした時期は
 思春期ど真ん中って事じゃないか」
「そーゆー事です」

なるほどな・・・、つまり・・・。

「大人になる為に精神的な成長をする大事な時期に男と全く接しなかった。
 いや、むしろ拒否をし続けた。
 だからきっと、男に対する感覚が子供のまま。そんな所?」
「よく出来ました。ホント、賢くなったね」
「いやあ・・・」
「私は専門家じゃないから推測の域を出ないんだけど
 私の考えは・・・、今まさとが言ったのとほぼ同じ。
 つけ加えるなら、女の子同士で恋愛の事とかを語り合う事はあっただろうけど
 そんなのは所詮、『情報』ってだけでしかないのよ。
 実際に人間と、男の人と接しないと恋愛観は育たない」
「・・・何となく分かる」
「で、そこそこ男の人と接する事が出来て来て、今の彼氏の人と出会った。
 その人って一応優しくって良い人なんでしょ?」
「一応ね。表向きは、とでも言うか」
「何年か振りにまともに接した男が、優しい良い人だった。そりゃ惚れるわよ。
 ただそれは、子供の恋とか、いわゆる普通の人の初恋みたいなモノなの。
 実際、その子にとっては遅い初恋になるんだろうしね。
 そしてそれは理屈とかじゃなく、ただとにかく好きで仕方ないと」
「そう言えば、そんな感じだったな・・・」
「そうでしょ?大体分かるよ。
 で、そんな子ほど・・・、一度惚れちゃうと深入りし過ぎちゃう。
 もう周りとか何も見えないくらい入れ込み過ぎちゃうんだよ」
「そういうモノなの?」
「下手に恋愛とかしてない分、反動みたいなもので好きになり過ぎちゃうの」
「へえ」
「そして、待っているのは」
「待っているのは?」
「破滅。・・・と言うより破局ね」
「別れるって事!?」
「当たり前じゃない。そんな幼い恋愛観で上手く行く訳無いよ。
 しかも状況が『普通』のモノならともかく『最悪』なんだし」
「そうなの・・・?」
「相手が、その子の事をウザいと思い始めるだろうからね。
 その子にとっては愛して欲しいんだろうけど
 ただ『好き好き』って言ってれば良いってもんじゃないの。
 そんなのが許されるのは子供の恋愛だけなんだから」
「・・・じゃあ他にも何かすれば良いんでしょ?」
「出来る訳無いじゃない。今までやって来てないんだから
 他に何かしたくてもやり方が分からないんだよ」
「あっ、そうか!」
「例えば、その彼氏の為に何をすれば喜ぶのか。
 彼氏の為に自分はどう接するべきなのか。
 その辺が分かってないと思うんだ」
「・・・その辺はさすがに分かるんじゃないか?」
「まあ、それは言い過ぎかも知れないけど・・・
 『一番じゃないけど良いか?』って言われて良いって言ったんでしょ。
 そして今は疑問を感じ始めたけど、その状況に満足していた。
 って事は、何もしなくても愛して貰えるって考えだった可能性はあるよ」
「理由は?」
「彼女である自分より大切な人がいるって言われたんでしょ?
 それなのにその順番をひっくり返そうとかしてないじゃない」
「・・・そう言えば」
「普通だったら、そんな男とは別れる。
 好きで仕方ないなら自分が一番になるように努力するよ。
 でもそういう事を全くしてない。それは何をして良いのか分からないか
 今のままでも愛して貰えるんだから構わないって思ったか。
 あるいは、その両方か」

・・・両方のような気がする。

「その彼氏は一番の人が別にいるんだから
 ぶっちゃけ、その子と別れたって構わない筈なのよ。
 別の人とは別れた後でも会ってるしヤッてるんでしょ?
 その人も恋愛観がちょっと変だよね。幼い訳では無いけど。
 だから彼氏の心を動かして、そう言う部分を変えないと
 破局は目に見えてると思いますね、私は」
「なるほどね・・・」

また、とんでもなく難しい話になっちゃったなあ・・・。

「まさととしては、私が言った意見を改めてその子に言うつもりだったんでしょ?」
「・・・はい」
「それなら、さっきも言ったけど放っておいた方が良いです。
 時間の無駄でしか無いからね。
 どうしても何か言いたいなら、その子が別れてからにしなさい」
「・・・分かりました」



憂樹でも明確な答えは出せないか・・・。

確かに山口さんはちょっと変わってるからなあ・・・。

まあ、俺は一応答えは出したんだし
これ以上何か言う必要なんて無いっちゃ無いんだよな。

・・・もう、良いか。

うん、もう考えるのはやめよう。

・・・ちょっと悔しいけど。仕方ない、か。



つづく



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