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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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まあ、何て言うか・・・。

良かった。

鈴木さんも山口さんも、納得してくれたらしいからな。



何やかんやあったけど、今日も無事に仕事が終わった。

「ごめん、お先に!」
「あれ?」

鈴木さんが、さっさと帰ってしまった。
いつもは山口さんと一緒に帰ってるのに。

「鈴木さん、どうかしたんですか?」
「ああ、何か用事があるんで急いで帰らないといけないらしくって」
「大変ですね」

・・・そう言えば。

山口さんと二人きりになってるじゃないか。

いや、奥に店長がいるけど
俺達が帰るまでは出て来ないからな・・・。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

何か・・・、気まずいな。
男が苦手な人と一緒にいるとどうして良いか分からない。

さっさと帰っちゃうか。
俺は素早く着替えを終えた。

「じゃあ、俺も帰りますね。お疲れ様でした」
「あ!待って下さい、工藤さん!」
「はい!?」

ビックリした。
まさか呼び止められるとは思わなかった。

「あの・・・。ちょっと着替え終わるまで待っててくれませんか?」

更衣室のドアの向こうから聞こえてくる。

・・・何だろう?

「お待たせしました」
「いえ」

五分くらいした後、山口さんが出て来た。

「何か用でも?」
「実は・・・、一緒に帰って欲しいんです」
「え!?」
「いつもは華穂ちゃんと一緒に帰ってるんですけど・・・
 今日はいないじゃないですか。だからちょっと怖いんです・・・」

ああ、そう言う事か。

「別に構いませんよ。駅までですよね?」
「そうです。ありがとうございます」

怖いとは言え、男の俺と一緒に帰るなんて
よっぽど切羽詰ってるのか・・・。

それとも、俺なら平気になって来たのか・・・。

後者であって欲しいな、うん。



と言う訳で俺達は、二人で帰る事になった。
俺も駅までは同じ方向だしな。

よく考えたら、俺と山口さんの二人だけになるってのは初めてだ。
いつも鈴木さんもいて、三人だからな。
「Wizard Trial」の時も二人だったけど、あれは直接じゃないし
そもそも二人だけ云々とか言ってる余裕も無かったし。

・・・まあ、その意味で言えば鈴木さんも然りなんだけど。

「工藤さん」
「はい?」
「昨日、本当にすいませんでした・・・」
「ああ、もう良いんですよ。分かってくれたなら」
「怒ってないですか?」
「ええ、全然」
「そうですか・・・」

山口さんは安心したような顔を見せた。

・・・俺が怒ってると思ってたのか。

はっ!そう言えば俺も、憂樹によく「怒ってない?」って聞くけど
その時アイツは、こんな心境だったのか・・・。

そんな感じで話しながら歩いてたらもう駅に着いてしまった。
あの店は駅から近いからな・・・。

「ありがとうございました、工藤さん」
「いえ、俺も通り道ですから」
「じゃあ、また明日」

・・・・・・。

・・・!!

その時、俺の思考回路が突然動き出した。

そしてある答えを俺の頭の中に浮かばせた。

「山口さん」
「はい?」
「確か、駅って隣ですよね?」
「そうですけど?」
「俺も一緒に行きます」
「え・・・?どうしてですか?」
「いつもは、鈴木さんと一緒に帰ってますけど
 電車を降りた後も一緒なんじゃないですか?」
「・・・そうですね」
「でも今日は鈴木さんがいない。
 って事は・・・、駅から家までは一人って事じゃないですか」
「はい・・・」
「大丈夫なんですか?
 店から駅まで来るだけに俺が必要だったのに
 今度は本当に一人ですけど」
「タクシーとか使いますから」
「勿体無いですよ。俺が途中まで送ります」
「でも・・・」
「別に家まで行く気は無いですから」
「・・・じゃあ、お願いして良いですか?」
「もちろんです」

・・・我ながら、よくここに気付いたと思う。

今の俺、ちょっと憂樹みたいだったかな?



俺と山口さんは電車に乗った。
隣の駅だからな。130円だけだし往復でも260円。
大した出費でも無い。

「あの、工藤さん」
「はい?」
「どうして気がついたんですか?私が一人で帰るって事」
「いや・・・、どうしてって言われても・・・。何となくですよ」
「凄いですね、頭が良いって言うか」
「はは、ありがとうございます」

憂樹について行ってる成果が出たのかな。

・・・うお、もう駅に着いた!

って、隣の駅だからな。時間にすれば3分くらいだ。
そりゃ早いのは当たり前だ。

「山口さんの家って、ここからどれくらいなんですか?」
「歩いて10分くらいです」

結構あるな。

「じゃあ、いつも鈴木さんと一緒に帰る辺りまで行きますよ」

それなら特に問題も無いだろう。
鈴木さんの代わりって事で。

「工藤さん」
「何ですか?」
「もし良かったら・・・、そこでご飯でも食べて行きませんか?」
「え・・・?」



おいおい。

何だ、この展開は・・・?



つづく



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