様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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年下から生き方を学ぶ。よく考えたらかなり恥ずかしい事だ。
まあ、そんな事にこだわってる場合じゃない。
きっと憂樹は俺の何倍も濃い人生を歩んで来たんだと思う。
それなら年下とか年上とか関係無い。
仮に同じ年数でも『内容の濃さ』が違えば大きな差が出る。
俺と憂樹は二歳差・・・。でも中身は憂樹の方がずっと上だ。
その二年の差を埋め、かつ俺に大きな差をつける程の経験をして来たんだろう。
「そう言えばさ」
「え?」
しまった、嬉しさのあまり一人で物思いにふけってしまった。
「一つ、言っておきたいんだけど」
「はい」
「私、昨日断った時に自分はワガママだって言ったけど・・・
あれは嘘じゃなくって本当の事だよ」
「そうなの?」
「あの辺は・・・全部本当かな。徹底するから甘い人が許せなくなっちゃう、とか」
「そうなんだ・・・。厳しいんだね」
「厳しいよ。甘さを捨てるってのは半端な気持ちじゃ出来ないから。
それでワガママなのが許される訳じゃ無いけどさ。私の悪い癖なんだよね」
何か・・・、身体に重い攻撃を喰らったような・・・。
ドスンと来るような感じだった。言葉が身体に響くなんて初めてだ。
「甘さを・・・捨てるか・・・」
「あれ?もしかして感動でもした?」
「少し」
「この程度でいちいち感動してたら、この先、身がもたないよ」
「へえ・・・、感動死でもさせてくれるの?そりゃ嬉しいな」
「・・・言うじゃない」
自分でもこんな事が言えるなんて思わなかった。
俺、こんなキャラだったっけ。
「あ、ヤバイ。ちょっと時間が経ち過ぎた」
「え?あ、そうか」
そうだ。俺は、憂樹の作業を中断させてたんだった。
「じゃあ、今日は忙しいから・・・明日からって事で良いかな」
「構わないよ。贅沢は言わないさ」
「まさとはもう寝た方が良いよ。昨日寝てないんでしょ。
今日ずっと起きてたし明らかに寝不足じゃない」
「・・・!!」
・・・何でそれを。
「何で知ってるの・・・?」
「今朝起きたら、まさとの部屋の電気が点いてたから。
寝なかったんじゃないかって思ったの。
早く起きたってのも考えたけど・・・顔色悪かったからね。
ああ間違い無いなって確信して」
「今朝って何時頃?」
「6時」
「6時から起きてたの!?」
「まあねん」
憂樹の行動には驚かされる事が多い。
なるほど。確かにいちいち感動してたら身がもたないかも知れない。
「夜通し何か考えてたんでしょ?」
「・・・うん」
「私に断られた事、気にしてたの?」
「それもあるし・・・、まあ他にも色々と」
「せめて電気くらい消した方が良いよ。電気代もったいないじゃん」
「いや・・・何か眠れなくってさ。それでつい考え事しちゃって」
「それなら今日は眠れるんじゃない?」
「多分」
「じゃあ決まり。私はこれから続き。まさとは睡眠。それが今やるべき事です」
「はい」
何かおとなしくなっちゃうな。
年上と接する時の行動と同じだ。
「じゃあ、おやすみなさい。これからの事は明日じっくり話しましょう」
「分かった。おやすみ」
俺は部屋に戻った。嬉しさで心が落ち着いた。
でもそれと同時に、これからの事に期待して興奮してるような感じだ。
ああ・・・、そうか。
憂樹の話を聞いてて興奮したのは・・・、アイツの凄さに感動したからなんだ。
俺もこんな風になりたい、みたいな憧れをあの時点で持ってたんだな、きっと。
・・・とりあえず今は、寝る事だ。
明日に備えて今は寝ないといけない。
まだ9時にもなっていなかったけど、俺は電気を消しそのまま眠りについた。
つづく
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まあ、そんな事にこだわってる場合じゃない。
きっと憂樹は俺の何倍も濃い人生を歩んで来たんだと思う。
それなら年下とか年上とか関係無い。
仮に同じ年数でも『内容の濃さ』が違えば大きな差が出る。
俺と憂樹は二歳差・・・。でも中身は憂樹の方がずっと上だ。
その二年の差を埋め、かつ俺に大きな差をつける程の経験をして来たんだろう。
「そう言えばさ」
「え?」
しまった、嬉しさのあまり一人で物思いにふけってしまった。
「一つ、言っておきたいんだけど」
「はい」
「私、昨日断った時に自分はワガママだって言ったけど・・・
あれは嘘じゃなくって本当の事だよ」
「そうなの?」
「あの辺は・・・全部本当かな。徹底するから甘い人が許せなくなっちゃう、とか」
「そうなんだ・・・。厳しいんだね」
「厳しいよ。甘さを捨てるってのは半端な気持ちじゃ出来ないから。
それでワガママなのが許される訳じゃ無いけどさ。私の悪い癖なんだよね」
何か・・・、身体に重い攻撃を喰らったような・・・。
ドスンと来るような感じだった。言葉が身体に響くなんて初めてだ。
「甘さを・・・捨てるか・・・」
「あれ?もしかして感動でもした?」
「少し」
「この程度でいちいち感動してたら、この先、身がもたないよ」
「へえ・・・、感動死でもさせてくれるの?そりゃ嬉しいな」
「・・・言うじゃない」
自分でもこんな事が言えるなんて思わなかった。
俺、こんなキャラだったっけ。
「あ、ヤバイ。ちょっと時間が経ち過ぎた」
「え?あ、そうか」
そうだ。俺は、憂樹の作業を中断させてたんだった。
「じゃあ、今日は忙しいから・・・明日からって事で良いかな」
「構わないよ。贅沢は言わないさ」
「まさとはもう寝た方が良いよ。昨日寝てないんでしょ。
今日ずっと起きてたし明らかに寝不足じゃない」
「・・・!!」
・・・何でそれを。
「何で知ってるの・・・?」
「今朝起きたら、まさとの部屋の電気が点いてたから。
寝なかったんじゃないかって思ったの。
早く起きたってのも考えたけど・・・顔色悪かったからね。
ああ間違い無いなって確信して」
「今朝って何時頃?」
「6時」
「6時から起きてたの!?」
「まあねん」
憂樹の行動には驚かされる事が多い。
なるほど。確かにいちいち感動してたら身がもたないかも知れない。
「夜通し何か考えてたんでしょ?」
「・・・うん」
「私に断られた事、気にしてたの?」
「それもあるし・・・、まあ他にも色々と」
「せめて電気くらい消した方が良いよ。電気代もったいないじゃん」
「いや・・・何か眠れなくってさ。それでつい考え事しちゃって」
「それなら今日は眠れるんじゃない?」
「多分」
「じゃあ決まり。私はこれから続き。まさとは睡眠。それが今やるべき事です」
「はい」
何かおとなしくなっちゃうな。
年上と接する時の行動と同じだ。
「じゃあ、おやすみなさい。これからの事は明日じっくり話しましょう」
「分かった。おやすみ」
俺は部屋に戻った。嬉しさで心が落ち着いた。
でもそれと同時に、これからの事に期待して興奮してるような感じだ。
ああ・・・、そうか。
憂樹の話を聞いてて興奮したのは・・・、アイツの凄さに感動したからなんだ。
俺もこんな風になりたい、みたいな憧れをあの時点で持ってたんだな、きっと。
・・・とりあえず今は、寝る事だ。
明日に備えて今は寝ないといけない。
まだ9時にもなっていなかったけど、俺は電気を消しそのまま眠りについた。
つづく
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