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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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山口さんを送った俺は、家に帰って来た。

・・・毎回毎回、憂樹に報告するのもどうかと思いつつ
相談に乗って貰ってるんだよな。

また相談に乗って欲しいけど・・・。
さすがに今回は気が引けるな・・・。

何せ山口さんだからな・・・。散々、厳しい事を言ってたし。

そう言えばもし付き合う事になったら助言とか出来ないとも言ってたな。

ま、とりあえず行くか・・・。

「憂樹?ちょっと話があるんだけど」
「開いてるよ」

憂樹はいつものようにパソコンに向かっていた。

「何、話って?」
「出来れば・・・、きちんと聞いて欲しいのですが」
「・・・あら」

憂樹の手が止まり、俺の方を向いた。

「深刻な問題ですか?」
「まあ、そうなるのかな・・・」
「また誰かの事?」
「いや、俺の事だよ」
「へー?何でしょう?」

軽く深呼吸をする。

「実は・・・、さっきある人に告って来たんだ」
「あら」

さすがに憂樹も驚いたようだ。
あんまり表情が変わらないけど・・・。

「それはビックリだね。いつ好きになったの?」
「気付いたら好きになってた・・・ってとこかな」
「なるほど。で、それはどんな人?」

・・・さすがに勇気が要るなあ。

「よく話してる・・・、彼氏に入れ込んでた人」
「・・・え!?」

憂樹は、一瞬理解出来てないような感じだったが
すぐに受け止められたらしく、目を見開いて驚いた。

「驚いた?」
「そりゃ・・・驚くわよ。何でそんな事になったの?」
「さっきも言ったけど・・・、気付いたら好きになってた」
「・・・本気なの?」
「本気だよ」

さすがに、納得が行かない様子だ・・・。

「憂樹は、その人の事をよく思ってないから・・・
 俺が好きになったなんて反対でしょ?」
「前にも言ったじゃない。それは構わないって。
 ・・・まあ、本当にそうなるとは思わなかったから
 さすがに驚いたけど」
「はは・・・、そうだよね」

俺だって、本当に好きになるとは思わなかったよ。

「で、返事は何だって?」
「今はそんな気になれないから、保留にさせてくれって」
「へえ。じゃあ今後の接し方次第だね」
「そうなるね」
「あのさ、まさと」
「何?」
「それって、本当に本気で好きになってるの?」
「どう言う意味?」
「嫌な言い方するけど・・・
 例えばチャンスって思ったとか、そんなんじゃないかって話」
「チャンス?」
「まさと、彼女いないでしょ?そこに知り合いの子が彼氏と別れた。
 それって自分を売り込む絶好のチャンスじゃない。
 彼女が出来るかも知れないって思ってないか。そう言う事だよ」
「まあ・・・、そう言えばそうだよね」
「だから本当に本気なのかって言ってるの。
 どうなの、その辺は?」
「確かに・・・、流されてるってのはあると思うけど
 その子は一途で健気で、でも相手にされなくってかわいそうで
 何て言うか、『守ってあげたい』って言う気持ちがあったんだよ。
 何度か相談にも乗ってたしね」
「・・・ああ、『守ってあげたい』ね。何か分かるな。
 まさとって最初からその子にそんな感じだったもんね。
 彼女いないのに他人の恋愛相談に乗ったりして」
「そうだね、ははは・・・」
「で?私に何を聞きたいの?」
「またその人の事で何かあったら相談に乗って欲しいな、と・・・」
「嫌です」

・・・即答された。

「・・・やっぱり?」
「助言とか出来ないって言ったでしょ。
 厳しい事を言うようだけど、自分でどうにかしなさい」
「そうか・・・」
「私はね、自分が強く生きようと努力してるから
 強く生きようとしてない人間って嫌いなんだよ。
 まさとの問題だから好きになるのは勝手だけど
 協力は出来ません。申し訳無いけど」
「いや・・・、構わないよ。ある意味、俺のワガママなんだし」
「ワガママだって分かってるなら・・・
 それを通す事がどれだけ大変かってのも分かると良いよ。
 何もしないくせにワガママを言って
 それがアッサリ通るって程、世の中は甘くないんだから」
「分かった・・・」
「まあ・・・」
「?」
「応援はするけどね。強くなる為の協力ならするし
 まさとに恋人が出来れば私だって嬉しいし」
「え・・・」
「そりゃそうだよ。まさとだって友達とかが幸せになれば
 自分の事じゃないけど嬉しくなるでしょ?」
「ああ・・・まあね」
「ま、付き合う事になれば私もちゃんと接するし。
 早く紹介してね?」
「はは・・・、気が早いよ」
「それに私はね、その子が付き合うとしたら
 まさとみたいな男の人と付き合うべきだって思ってたんだ、実は」
「そうなの!?」
「まさとと付き合うべき、って意味じゃないよ。
 何度も言ったけど、その子は自分の意識を変えなきゃいけない。
 別れた今でもそれは同じだよ。
 変わらないと、同じ事を何度でも繰り返しちゃうからね。
 でも自分から変わる事は難しいだろうから、他の方法が必要。
 それって、どんな方法だか分かる?」
「いや・・・」
「周りの人が、その子が変わるように道標みたいなモノになる事だよ。
 ちょうど、私とまさとみたいにね」
「どう言う意味?」
「変えられないって事は、自分に変える意思が無いって事でしょ。
 それなら周りが変わるように導いてあげるべきなんだよ。
 でもまさとの話を聞くと、意見は言えても導いてあげる人はいない。
 それじゃずっと変わらないだろうね。
 だから、まさとみたいに強くなろうとしてる人って言うか
 強い人間に導いて貰う必要がある。
 そう言う人と付き合えば変われるんじゃないかってね」
「確かにね。彼氏の言う事はほとんど聞きそうだし
 そう言う人と付き合えば・・・」
「でもそんな人はそうそういる訳じゃないから
 難しいだろうな、って思ってたんだよね。
 まさとが好きになるとは思わなかったし」
「俺も自分で驚いたくらいだしね」
「そう考えると、まさとはこれ以上無い存在だと思うんだ」
「そうかな?」
「ただ・・・、ちょっとリスクも大きいよ」
「リスク?」
「その子を変えられるように導いてあげれれば良いけど
 上手くやらないと嫌われるよ。意見を押し付けたりするとね」

ちょっと心臓がドキッとした。

「ま、いちいち私の意見を参考にするのもどうかと思うし
 彼女くらい自分の力で作りなさい。応援してるから」
「分かった。近い内に紹介してやるから待ってなよ」
「あら、楽しみ」



今度こそ・・・、この恋を実らせたいな。

後悔だけはしないように・・・必死で頑張らないと。

憂樹の力は借りられない。

自分だけの力で・・・、勝ち取らないと。



つづく



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