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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「佐藤亜矢子さんですね?」
「・・・はい。あなたは・・・」
「探偵の山田です。早速ですが、この携帯電話をどうぞ」
「あの・・・、これは?」
「もうすぐ別の方から電話がかかって来ますので会話をして下さい。
 終了後、携帯はこの店の店員に『忘れ物だ』と届けるように」
「・・・分かりました」
「おや、早速かかって来ましたね。それでは私は失礼します」
「・・・もしもし?」
『はじめまして。佐藤亜矢子さん』
「あなたは・・・誰なんですか?
 どうして変声器なんか使っているんですか?」
『私は探偵です。三村と言います。
 声を変えているのは素性を隠す為ですので気にしないで下さい』
「あの・・・。雅博・・・、いえ、工藤君が自殺したと言う話は・・・」
『その前にいくつかお聞きしたい事があるのですが』
「・・・私が・・・、殺した事になるんですか?
 自殺させる程、追い込んだ事になるんですか?」
『それをハッキリさせる為の質問です。正直に答えて下さい』
「・・・分かりました」
『あなたは工藤さんと親しい関係だと聞いています。
 何でも、お付き合いする寸前だったそうですね』
「はい。付き合う事は・・・、ありませんでしたが」
『その理由は?』
「考え方とか趣味とか、合わない事が多くて一緒にいても楽しくなくて。
 退屈だと思うようになってしまったんです」
『では、工藤さんを嫌った、と言う意味ですか?』
「それは違います!彼は・・・、良い人ではあったんですけど・・・。
 恋人にはなれないと言うだけで、決して嫌ってはいません!」
『ですが私達の調べによると
 あなたは彼の事を無視するようになったそうですね』
「・・・それは・・・」
『しかもアナタは、サークルのメンバー全員と一緒になって
 工藤さんの事を無視していた。
 そのせいで工藤さんは完全に孤立無援状態。そうですよね?
 これでは、アナタは工藤さんを嫌っていた。
 いえ憎んでいたと考える方が自然ですが』
「・・・周りのみんなが・・・、『工藤の為だ』と言うんです。
 友達として続けたら可哀相だって」

やっぱりね・・・。

『ですが、どうして周りの人まで
 工藤さんを無視するようになってしまったんでしょう。
 その事について不思議には思わなかったんですか?』
「おかしいな、とは思いましたけど・・・」
『周りに流されてしまった。ですね?』
「はい・・・」
『佐藤さんは、工藤さんを無視していた事に
 良心の呵責などはありましたか?』
「ありました。彼の為とは分かっていましたけど
 やっぱり無視なんて酷いと。
 でも・・・、友達として続けても傷つけるだけですし
 こうするしか無かったんです」
『そうですか?彼と話し合い、今後は縁を切ると言う結論を出し
 その上で関わらくなればそれは全く酷くも無い
 お互いが前に進める結論だと思いますが』
「私には・・・、そんな事は考え付かなかったんです・・・」
『分かりました。ここまでお聞き出来れば充分です』
「それで、あの・・・」
『実は、アナタに言わなければいけない事があります』
「何でしょうか?」
『工藤さんは生きています。自殺したと言う話は嘘なんです』
「私を・・・、騙したんですか!?」
『はい、騙しました。
 このくらいしないとアナタとお話出来ませんでしたから』
「酷いじゃないですか!私がどれだけ心配したか・・・」
『確かにそこは申し訳無いと思っています。
 が、このままでは嘘では無くなる可能性が高いんですよ』
「・・・どういう意味ですか?」
『昨日、今日と、大学で工藤さんを見ましたか?』
「いえ・・・」
『それは、工藤さんがアナタ達に無視をされた事で
 非常に落ち込んでいるからですよ。
 失恋に加え、友達に無視をされているんですからね。
 普通の人間なら精神的に病んでしまってもおかしくないです。
 このまま行けば・・・、思い詰めて自殺する事も考えられます。
 佐藤さん。その原因の一部にアナタが関わっているんですよ』
「・・・それは、その・・・」
『佐藤さんは、そうなっても良いんですか?』
「良い訳が・・・、無いじゃないですか」
『でしたら、アナタが何とかして下さい。
 これはアナタにしか解決出来ない問題なんです』
「どうすれば良いんですか?」
『工藤さんと会い、彼に謝罪する事です。
 その上で今後は縁を切るのでしたら良いでしょう。
 後はサークルの方々とも縁を切る事ですね』
「そこまでしないといけないんですか?」
『もし工藤さんが自殺を図っていたら
 一番の原因はその方々にあるんですよ。
 そんな人達と交友を続けるべきだと思いますか?』
「でも・・・」
『その方々は、自分さえよければ良いと思っている醜い人間です。
 工藤さんを無視するようになってから
 アナタにアプローチして来た人がいませんでしたか?』
「・・・!いました・・・」
『それは、アナタと工藤さんが付き合うかも知れないという
 そんな状況を妬んでいたからです。
 言ってみれば、無視をするようになったのは
 工藤さんの為じゃありません。邪魔者の排除です。
 妬みから、ざまあみろとばかりに追い討ちをかけていたんですよ。
 それでもまだ、彼らを友達として見るんですか?』
「・・・分かりました。彼らと縁を切ります。
 工藤さんともちゃんと話し合います」
『ありがとうございます。それではこれで、終わりにさせて頂きます。
 心配をおかけしたり、騙すような真似をしたり、数々の失礼をお詫びします』
「いえ・・・、確かにこうでもしないとこんな話は出来なかったと思いますから」
『私と話した事は、工藤さんはもちろん他の方にも他言禁止で御願いします』
「分かりました。・・・最後に、教えて頂きたい事があるんですが」
『何でしょう?』
「この件、誰に頼まれたんですか?それとアナタは一体誰なんですか?」
『それは個人情報に関わる事ですのでお教え出来ません。
 そして私は・・・。探偵です。それだけです。では失礼します』
「・・・分かりました。失礼します」



さて。これで良しと。

亜矢子さん。悪く思わないで下さいね。

毒には毒を。それが私のやり方なんです。



「ジュン?ありがとう。上手くいったよ」
『携帯は?』
「回収して来た。後で送るね」
『しっかし、こんな事で出張るなんて珍しいな?どうしたの?』
「別に。ちょっと情が移った、ってとこかな」
『へえ?』
「さて、この埋め合わせをしないとね。何が良い?」
『じゃあ、今ちょっと面倒なのに関わってるから手伝ってくれ。
 それで良いや』
「はいはい。じゃあメールで送って」



つづく



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