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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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『今日はありがとうございました。
 工藤さんのおかげで会話に入れて楽しかったです。
 また明日、バイトで会いましょうね』

・・・か。

さっき教えたばっかりなのに、もう送って来るとは思わなかった。

うーむ。
何て返そうかな。

『僕も楽しかったです。
 あ、敬語使うのやめないと鈴木さんに怒られますよ。
 って、僕も同じくですけどね(笑)』

うん、これで良い。送信。

しかし・・・、男が苦手の筈なのに
俺の傍に来たり、メールして来たりなんて珍しいな。

ちょっと積極的になってるような・・・。
少しは心を開いてくれたのかな。それなら嬉しいけど。

ピピ

お、もう山口さんから返事が来た。

『そうですね。気をつけますんで工藤さんも気をつけて下さい。
 お互い明日には直ってるといいですね』

あはは、確かに。

ピピ

うわ、またメールか。
今度は鈴木さんだ。何か忙しいな。

『今日はお疲れ様!楽しかったね☆
 明日はバイトがんばろう!!(^o^)/』

・・・テンション高いなあ。
さっきも思ったけど、鈴木さんてこんな人だったのか。
意外と言えば意外だ。

とりあえず、二人に返事を出して俺は家に帰った。

「ただいまー」
「おかえりなさい」

母さんだ。

「・・・憂樹は?」
「さっき出掛けたわよ」
「そうなんだ」

・・・憂樹に今日の事、話そうかな。
まあ、いちいち報告するのもどうかと思うな。
やめとくか。

とりあえず、魔法使い対象のイベントについて聞いてみるか。
重要なアドバイスとかが聞けるかも知れない。



一時間くらい経った後、憂樹が帰って来た。

「あ、おかえり」
「ただいま」
「仕事?」
「そうよん。休日出勤だけど」
「大変だね」

憂樹は日曜に家にいる事が多いけど、たまに出掛けている。
今まで理由は聞かなかったけど休日出勤だったのか。
確かにこれじゃ、イベントに行く暇は無いな。

「・・・・・・」

すぐ、話がある、と言うのも悪いと思い
今は黙っておいた。

「まさと、今日イベントだったんでしょ?楽しかった?」
「うーん、まあまあかな。
 雰囲気が想像以上でさ、あんまり楽しむ余裕が無くて」
「まあ初めてじゃそうなるよね。
 慣れだよ慣れ。慣れれば楽しくて仕方なくなるよ」
「・・・それ、パーティーの人にも言われたよ」
「あはは、やっぱり?」

『慣れれば楽しくなる』。
これはみんながそう思う事なのか。

俺も慣れれば、初心者の人に
「最初は僕もそうでしたよ。慣れですよ。そうすれば楽しくなります」
なんて言えるようになるのかな。

「あー、お腹空いた」
「憂樹ちゃん、おかえりなさい」
「あ、ただいまです」
「ご飯出来てるわよ、食べる?」
「はい、ありがとうございます」

・・・やっぱり、今は言わなくて正解だった。



憂樹が夕飯を終えた後、ちょっと話をする事になった。

「今度さ、魔法使い対象のイベントがあるだろ?」
「あるね」
「どんななのか教えてくれないかな、と」
「・・・参加する気なの?」
「そうだけど?」
「へー・・・」

・・・?
何か乗り気じゃないような顔してるな。

「それは、今日イベントでみんなと話して決まったの?」
「まあね」
「言い出しっぺは誰?」
「俺だよ」
「まさとなの!?」

何だか意外そうな顔をされた。

「え、何で?」
「パーティーの誰かが言い出して、それに賛同したんだと思って」
「いやあ、俺もたまにはそれくらい言うさ」
「・・・まあ、それ自体は悪い事じゃないんだけどね」
「何か問題とかあるの?」
「正直に言うと・・・、私は気が進まないよ」
「何で?」
「じゃあ、何でそれに参加するの?」
「そりゃウチのパーティーには白魔法使いがいるから」
「その人の為に?」
「うん」
「・・・ハッキリ言うけどね。
 まさとのパーティーは、まさとを利用するような人達なんだよ。
 何でそんな人達の為に何かしてあげるの?」
「いや、別にそんな悪い人達でもないよ。
 今日だって、向こうから利用してた事を謝ってくれたし」
「そんなの、放っておいたら見切りをつけられるからだよ。
 まともな人なら、もっと前に言ってるでしょ」
「そりゃそうだけど・・・。
 ・・・つまり憂樹は、パーティーの人達に見切りをつけろって言いたいのか?
 長くやってれば、良い所も見えて来るって言ったのは憂樹じゃないか」
「見切りをつけろとまでは言わないけど
 何かしてあげるのは、まさとの為に良くないって話よ。
 じゃあ、パーティーの人達の良い所は見つかったの?」
「実際に会ってみて、楽しい人達だな、とは思ったけど」
「それだけなんでしょ?
 それは、会ってみて楽しかったって言う
 一時的な感情に流されてるだけなんだよ。
 そんなんじゃ、また馬鹿を見るよ」
「何で・・・、そこまで言うんだよ」
「まさと・・・、そのイベントの概要知ってるの?」
「いや、詳しくは知らないけど」
「・・・はぁ」
「!?」

溜め息をつかれた。

「あれはね、魔法使いが『試練の洞窟』って言うとこに入るの」
「それは知ってる」
「じゃあ、戦闘担当じゃない白魔法使いだけじゃクリア出来る訳無いでしょ」
「・・・まあ、そうなるね」
「だから、他に仲間を連れて行けるの。
 まあ赤魔法使いでも黒魔法使いでも召喚士でも同じだけど。
 で、どの魔法使いもその洞窟では魔法が使えなくなるの」
「それがどうかしたの?」
「そこに連れて行けるのは・・・、魔法を使わないキャラだけなのよ」
「え!!」

ちょっと待て。

と言う事は・・・。

「分かった?まさとのパーティーじゃ、連れて行けるのは
 まさとのウォーリアぐらいって事になるの。
 ダークエルフは魔法を使えるし、シーフは期待出来ないし
 白魔法使いじゃ戦闘なんか出来っこないし。
 まさと一人で戦わなきゃいけないんだよ。
 まあ回復魔法が使えなくなるのは道具で回復させれば良いんだけど」

それは・・・、知らなかった・・・。

「何でそんな風になるの?」
「あのイベントは『魔法使いが魔法無しで試練を乗り越えられるか』
 って言う主旨なのよ。それを乗り越えるからこそ
 限定の武器や魔法が貰えるの」
「まあ・・・何となく分かる」
「だから、魔法を使えないキャラしか連れて行けないんだよ。
 しかも・・・、途中で死んだらどうなると思う?」
「さあ・・・?」
「魔法使いのレベルはリセットされるの」
「・・・な!!」

って事は・・・。

マッキー・・・、いや、山口さんの白魔法使いが
レベル1に戻るって事じゃないか!!!

「しかも、普通の時なら死んでも復活は出来るけど
 このイベント中は復活は出来ない。再挑戦も出来ないの」
「・・・・・・」
「分かった?いわゆる『ハイリスクハイリターン』よ。
 まさとのパーティーの人達は、それを知ってるのか知らないのか
 どっちかは私には分からない。でもこれだけは言える。
 そんなハイリスクなイベントをアッサリ認めたんだよ。
 何かおかしくない?」
「・・・おかしいって?」
「もし失敗しても、自分達は罪を問われない。
 責任を取らないといけないのは、まさとだけなんだから認めた。
 そんな風に考えられるでしょ?」
「それは・・・」

確かに憂樹の推理は的を射ているような気がする。

でも・・・、鈴木さんはそんな人じゃないと思う。

「私が言いたいのはね、そんなハイリスクな事をするのに
 どれだけの意味があるのかって事よ。
 そこまでする価値がある人達なの?」
「それは・・・」
「まさとは感情に流されやすいから、一応、警告として言っておきます。
 これをどう受け止めるかは・・・まさと次第だけどね」



・・・・・・。

俺は・・・。

どうするべきなんだろう・・・。



つづく



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