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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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俺は椎名家に戻る事にした。

もう時間が無い。そろそろ戻らないと何かと面倒になる。

理想としては椎名家に戻る時点で暗号を解読して
アキラに『あれ』を頼み、それを持って行く事だったが・・・。

現実はそう上手くは行かなかった。

本当の意味でのタイムリミットは明日だし、まだ何とかなるが・・・
状況としてかなり厳しい事は事実だ。

さて、どうしたもんか・・・。



何だかんだと考えている内に、椎名家に戻って来た。
借りた車の鍵を返しマコトのいる金庫の部屋に向かった。

「あ、ジュンさん。お帰りなさい」
「ああ」
「どうでしたか?」
「・・・悪い。失敗した。アキラに頼んだが駄目だったし
 俺が自分で解読しようとしたがこれも駄目だった」
「そうですか・・・」
「ユキにもやってもらったんだがな。アイツも困惑してたよ」
「え、どうしてユキさんに?」
「事務所に電話して来たんだよ。聞きたい事があるってな。
 その時に聞いてみたけど分からないって言われた。
 まあ、考える時間をほとんど与えてないせいもあるけどよ」
「そうですか・・・。
 あ!そう言えば、ちょっと報告する事があるんです」
「何だ?」
「実はさっき、椎名家の皆さんと夕食をご一緒させて頂いたんですけど
 その時、真壁さんがジュンさんの推測通りの事をしました」
「・・・!!それってあれか?」
「ハイ。遺言公開を明後日にしてくれと」
「やっぱりな・・・。って事はもう確定だと考えて良いだろう。
 ところで真壁は延期する理由は何て言ってた?」
「夕食の時点で和馬さんがいなかったんですけど
 急用が出来て明後日まで帰れないから明日の公開には参加出来ない。
 だから明後日にしてくれ、って言ってました」
「なるほど。まあ無難な言い訳だな」
「キクさんを始め、皆さんがそれを断れず了承せざるを得なくって
 明後日になってしまったんですよ」
「暗号を解いたのは真壁だからな。そしてその真壁を連れて来たのは和馬だ。
 となれば、こいつらに多少の勝手な言い分をされても逆らえないわな」
「でも・・・、ここからどうするんですか?」
「とりあえず、明日までに暗号を解読すれば何とかなる。
 アキラの事もあるが、まあそこはほんの数時間で大丈夫だと思う。
 マコト。ここに来る時に車の中で取ってたメモを貸してくれ。
 ちっと最初から振り返ってみる」
「ハイ!」



・・・今回の依頼は、椎名美幸さんの祖父が亡くなった事により
椎名家の遺産に関する問題だ。

遺産分配等が書かれた遺言状は金庫の中にあり、その金庫の鍵を開けるには
ROMのパスを解かなければいけなく、それは暗号化されている・・・。

つまり祖父の遺言状を見る為には、暗号を解かなければいけない。



おそらく遺言状には、遺産の分配方法や
椎名家がやってる会社の人事問題等が書かれているんだろう。
それだけに、椎名家の人間にとっては絶対に見なければいけないモノだ。

ここで、椎名家の末っ子である椎名和馬が現れた。
数年前から家出をしていて、たまに帰って来るとは言えほぼ勘当状態。

どこで噂を聞きつけたのか、祖父が亡くなった事により遺産を貰う為に戻り
しかも暗号を解く為に探偵を連れて来た。それが真壁俊介だ。

この真壁は、見事に暗号を解いたらしく
そのおかげで現在、もっとも発言力があると言って良いだろう。
まあ、遺言問題が解決するまでの間だが。

ここで美幸さんは、ある疑問を抱いた。
何故、和馬はそこまで遺産にこだわるのか。ここは俺も感じた点だ。

もちろん貰う権利は無い事も無いだろうが、勘当状態である以上は
貰える物など微々たるものだろう。そんな事は和馬にも分かる筈。

だが和馬は、探偵まで連れて来て絶対に遺産を貰う気でいる。

遊ぶ金欲しさに執着している、と言えばその通りだろうが・・・
何故ここまで必死になる?他の誰かが解決するのを待っても良いだろう。

ここに関して、俺はある仮説を出した。

最初は憶測の域すら出なかったが・・・
遺言公開を、暗号を解いた当日ではなく明日にしようと言った事や
俺達が金庫の警備をすると言った時のあの反応や
更には、またも公開を先延ばしにした事から・・・
俺の推理通りと考えて良いだろう。

そうなれば話は簡単だ。真壁達を罠にかける策は考えてある。

だが・・・。

その為には、暗号を解いてROMを見て
そして金庫を開けなければいけないんだ。

一見、非常に簡単そうな暗号だが・・・
ここまで手こずるとは思わなかった。予想以上に厄介だ。

さて、残る問題はここだけなんだが・・・。
どうするかな・・・。



・・・ん?

しまった。暗号の数字が書かれた紙を事務所に置いて来た。
ちょっと焦ってたからな・・・。

「マコト。美幸さんはどこにいる?」
「部屋にいると思いますよ」
「ちょっと暗号を書いた紙を忘れて来た。
 美幸さんにもう一度借りて来る」
「あ、じゃあ私が行って来ます。
 ちょうど飲み物を貰いに行こうと思ってましたから」
「そうか、じゃあ頼むぞ」
「ハイ!」



しばらくすると、マコトが戻って来た。

「お待たせしました」
「ああ、悪いな」
「あ、ジュンさんもどうぞ。アイスコーヒーを貰って来ました」
「じゃあ貰うか」

俺はコーヒーを貰うと、暗号が書かれた紙を見た。

「・・・ん?」

紙が妙に古い。
どう見ても、今、書いた物じゃない。

「マコト。美幸さんは、これをどこから持って来て書いてた?」
「あ、それってオリジナルの物らしいですよ。
 お祖父さんが亡くなる直前、暗号が書かれた紙を渡したって言ってたじゃないですか。
 その時の紙がそれだそうです」
「なるほど。どうりでちょっと古い訳だ」



だが俺は、書かれた暗号を見るともっと驚いた。

「・・・ん??」



3 5 9 10  19 20 21



・・・何だ、これ?
10と19の間に妙な字間があるぞ。美幸さんに貰った紙には無かったが。



・・・!!!



俺は、慌てて美幸さんの部屋に向かった。

「すいません美幸さん!遠野です!ちょっと宜しいですか!?」
「はい・・・、どうかしたんですか?そんなに慌てて」
「美幸さん。今さっき、星野が暗号を書かれた紙を貰いに来たでしょう」
「はい。それが何か?」
「美幸さんが最初に俺達に渡した、暗号が書かれた紙ですが・・・
 あれはもしかして、美幸さんか誰かがメモをした物ですか?」
「はい。私が書きました」
「・・・・・・。
 真壁が、暗号を解いた時の事を何か聞きましたか?」
「一応聞きましたけど、大した事じゃありませんよ。
 ただ、三日前に和馬が連れて来て、今日の朝頃に解けたと言って来た。
 ・・・その程度です」
「もしかして・・・、その時に真壁が見た暗号って言うのは
 さっき俺達が貰った物・・・、つまり、オリジナルの暗号だったのでは?」
「どうでしょう・・・。多分そうだと思いますけど・・・」
「・・・なるほど。分かりました。ありがとうございます」
「はあ」



俺は金庫の部屋に戻った。

何てこった。暗号が解けなくて当たり前だった。

おそらくこの暗号は『この形』で書かれていなければ意味が無い。

つまり、この妙な字間にも意味があるんだろう。

そうなれば話は別だ。解き方も変わって来る。
俺もユキも『数字だけ』書かれている、としか思ってなかったから
解読方法に行き詰った。

きっと美幸さんは、暗号をメモする時に
字間の事なんか気にしなかったんだろう、だから普通に書いてしまった。

俺はそれを見て解読しようとしたから、分からなかったんだ。
逆に真壁は、オリジナルを見れたから解読出来たんだろう。

ちょっと自惚れが入ってるが、そう考えて良いと思う。



今の時刻は、午後九時過ぎ。

最初から解読し直しだ!朝までに出来れば間に合う!!



TO BE CONTINUED...



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