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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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「では、遠野さん。私もこれで失礼します。
 行きましょうか和馬さん」
「はは、遺言公開が楽しみだねー」

真壁と和馬は行ってしまった。随分と仲が良いな。

「じゃ、我々もこれで・・・」
「待って下さい遠野さん!」
「はい?」
「あの・・・、せっかくここまで来て下さったんですから
 もう少しいて頂く訳にはいきませんか?」
「でも、これ以上いても邪魔なだけですよ」
「せめて・・・、お茶くらい入れさせて下さい。
 来て頂いてすぐに帰らせるなんて申し訳なくって・・・」

・・・・・・。

「・・・そこまでおっしゃるのであれば、断る理由も無いですし
 お言葉に甘えさせて頂きますよ」
「はい!」
「ただ」
「え?」
「もう暗号は解けたんですし、これから遺言状の公開があるんじゃないんですか?
 そんな大事な時に良いんですか?」
「それは・・・」
「それは問題ありませんよ」
「・・・?」

後ろから、男が二人現れた。

「お兄さん!」
「美幸、この人達がお前が連れて来た探偵さんか?」
「そうだけど・・・」
「はじめまして。美幸の兄の椎名雄司と申します」
「私は椎名浩輔です」
「はじめまして。調査員の遠野です」
「星野です」
「あの、今、問題は無い、とおっしゃっていましたが?」
「ああ、遺言状公開の話ですよ。今日はやらない事になったんです」
「え、そうなの?」
「その理由は?」
「和馬が連れて来た、真壁さんと言う方がいましたでしょう」
「ええ、さっき御会いしました」
「あの方の提案で、公開は明日行う事にしたんです。
 理由は、遺言公開するにあたって、親族達をきちんとした形で集めようと」
「それなら、今夜でも良いんじゃないですか?まだ昼過ぎですよ?」
「それは私も思ったんですが、大事な事ですから
 みんなを急に呼び出すと言うのは慌ただしくなってしまうのでは、と言われましてね。
 きちんと落ち着いた形で執り行なうべきだ、と」
「・・・真壁さんがそう言ったんですか?」
「そうです」
「・・・・・・」
「暗号を解いたのは真壁さんですし、まあ確かに急ぐ理由も無いですし
 落ち着いて行いたいので、ならばそうしよう、となりましてね」
「なるほど。それなら別に僕達がまだここにいても構わないと」
「ええ。確かに美幸の言う通り、せっかく来て頂いたのに
 何のもてなしも無く帰すのは申し訳無いですから」
「分かりました。では遠慮なく」
「ゆっくりしていって下さい」



そして俺とマコトは、美幸さんの部屋に通された。

「お待たせしました。お茶をどうぞ」
「ありがとうございます」
「・・・どうも」

さて・・・。

「美幸さん」
「はい?」
「そろそろ教えて頂けませんか。何の為に俺達を留まらせたんですか?」
「・・・!」
「え?どう言う事ですか?」
「簡単な話だよ。
 さっき美幸さんは『せっかく来て頂いたのにこのまま帰すのは申し訳無い』と言ってた。
 確かにそれは一理あるだろうけど・・・、美幸さんの態度には必死めいたモノがあったんだ」
「それは・・・」
「さっき雄司氏も同じ事を言ってたけど、明らかに態度が違ってただろ?
 余裕があったって言うか。
 だとしたら、美幸さんには何か俺達を留めておきたい理由があった。
 そう考えるのが妥当ってもんだ。
 そして、美幸さんの顔には俺の推理が当ってる、と書いてある」
「・・・お見事ですね。さすが探偵さんです」
「はは、これくらいは推理の初歩ですよ」
「じゃあやっぱり・・・、私達にまだ何かやって欲しい事があるって事ですか?」
「それも、他の人には言えない事ですよね。言えるなら、さっきの時点で言えば良かった筈だ」
「確かに・・・、ちょっと気になる事がありまして・・・」
「和馬さんの事ですか?」
「・・・!!どうしてそれを!?」
「俺も同じように、変な感じがしたからですよ。陰謀めいたモノとでも言うか」
「では・・・、私から先に話しても宜しいでしょうか」
「どうぞ」
「和馬が・・・どうしてあんなに必死に遺産を貰いたがるのかが不思議なんです。
 確かにあの子にもいくらか貰える権利はありますけど
 探偵まで連れて来て・・・、どうしてそこまでやるのかな、と思ったんですよ」
「・・・なるほど。それは俺も同じような事を思いました」
「やっぱりそうですか」
「ただ俺は、そこからもう少し深い所まで考えてみました。
 美幸さん。和馬さんは、家出をしていたと言っていましたけど
 家出と言うよりは・・・、勘当と言うべき状態だったんじゃないですか?」
「・・・それはありますね」
「だとしたら、疑問が一つ。本人もそこは承知の上でしょうし
 何よりも、勘当状態で遺産を貰えるかどうか怪しいものじゃないですか?
 下手をすれば、遺言状には和馬さんの名前なんて載っていないかも知れない」
「言われてみれば・・・」
「それなのに何故、和馬さんは遺言状にこれだけの執着心を見せたのか。探偵まで連れて来て。
 もっと言えば、自分がやらなくとも他の誰かが暗号を解くのを待っていれば良かった筈です。
 実際、美幸さんがこうして俺達に依頼を出したんですから」
「・・・・・・」
「つまり・・・、どう言う事なんですかね?」
「それはまだ分からない。ただ・・・、可能性として一つだけ考えられる事がある」
「何ですか!?」
「まだ言えませんよ。憶測でしか無い話ですから。
 ただ・・・、依頼を続行させて頂けるのであれば、この方向でちょっと調べてみます。
 俺の策通りに行けば・・・明日の段階で答えが出ます。憶測が当っているのかどうか、が。
 やらせて頂いても構いませんか?とりあえず料金は、一日分の調査費だけで良いですが」
「分かりました。お願いします」



こうして俺とマコトは、調査続行となった。

俺の推理通りなら・・・

真壁は、必ず「ある行動」に出る筈なんだが・・・。



TO BE CONTINUED...



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