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様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
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今日はバイトが無いので大学が終わったらまっすぐ家に帰って来た。



「ただいまー」



・・・ん?静かだな。
憂樹はともかく、母さんもいないのかな?

台所に行くと、テーブルにメモがあった。



「言い忘れてたんだけど、今日は仕事が夕方からなんで帰りが遅くなります。
 先にご飯を食べちゃって下さい。
                 母さんより」



ああ、今日は夕方からなのか。たまにあるもんな。
じゃあ帰りは10時過ぎとかかな。



ん?って事は・・・
それまでは憂樹と二人っきりって事じゃないか・・・。

今やそんなのはよくある事になったけど、毎回ドキドキしてしまう。



それから二時間くらいした後、憂樹が帰って来た。

「ただいまー」
「おかえり」
「ただいま」
「あのさ。今日、母さん遅いんだって」
「え、そうなの?何も言ってなかったのに」
「忘れてたんだって」
「あはは」



そうして、俺達は一緒に夕飯を食べた。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

俺も憂樹も、黙々と食べていた。
特に話す事がある訳でも無いから、どうしてもこうなってしまう。



「あのさ」
「え、あ、はい!?」

ビックリした。考え事をしてたら急に声を掛けられたから。

「こないだ、告白されたって言ってたじゃない」
「ああ・・・、はい」
「あれ、どうなったの?実はもう付き合ってるとか?」
「・・・・・・」

そうか。憂樹は俺が藤井さんに告白された事を知ってるんだ。
それなら結果がどうなったか知りたいのは当たり前だよな。

「あれは・・・」
「はい」
「・・・断ったんだ」
「・・・ええっ!?」

憂樹は、一瞬で驚いた顔になった。

「断ったって・・・どうして?せっかくのチャンスだったじゃない。
 この上無いくらい、最高のチャンスだと思うのに」
「いや・・・、それは・・・。色々あって」
「相性が悪かったとか?」
「そう言うのじゃ無いんだけど・・・。事情があって」
「事情ですか・・・。
 その事情って言うのは、聞かない方が良いの?」
「そうだね・・・。出来れば」
「分かりました。じゃあ聞きません」

俺は、憂樹が好きだから他の人とは付き合えない・・・。

そんな事、言える訳が無い・・・。

少なくとも今は・・・。



「・・・憂樹」
「ん?」
「ちょっと聞きたいんだけど・・・。告白を断った事、どう思う?」
「別に良いんじゃないの?事情があるならしょうがないじゃん」
「それもそうなんだけど」
「?」
「俺が今までに一度も彼女を作った事が無いって話はしたよね」
「言ってたね」
「今、憂樹はチャンスだって言っただろ?それは俺も思ってた。
 で・・・、そんなチャンスを無駄にしたんだから・・・
 馬鹿だとかそんな風に思わないかな、って」
「・・・・・・。
 私はまさとの事情って言うのが何か知らないから、ただの推測に近くなっちゃうけど」
「それでも良いよ」
「こないだ、感情に流されちゃいけないって話をしたでしょ。
 その事情云々って言うのは・・・感情に流されてるとかでは無いんでしょ?」
「そんな事は無いよ。
 むしろ、告白を受けた方が感情に流されてる事になってたと思う」
「じゃあ、それで良いんじゃない。
 その選択は、まさとにとっての正解だったんだよ」
「・・・!!」

「俺にとっての正解」・・・。

この言葉は、藤井さんに答えを出した後に時に俺が思った言葉だ。

それを憂樹が知っている筈は無いので
いきなりその言葉を使われて、かなりドキッとした。

「確かに世間とかから見れば、まさとは馬鹿な事をしてると見られるだろうね。
 でもね。そんな世間の目とかを気にしてたら本当に正しい道なんか歩けないんだよ。
 損得だけで道を選ぶ、いやらしい人間になっちゃうから」
「うん・・・。俺も、損得だけで選ぶのは嫌いだし」
「それなら、気にしないでもっと自信を持ちなよ。
 周りが馬鹿にしても、少なくとも私はまさとが正しいって分かるから」
「ありがとう・・・」


憂樹が俺の出した答えを馬鹿にするとか、そんな事は無いと信じてはいた。
でも、やっぱりこうして実際に聞いてみないと不安があった。

しかし憂樹は、ちゃんと分かってくれた。

そして俺の答えが正しいと言ってくれた。

俺の弱さなのか、どうしても不安があったけど
これでやっと自信が持てた気がする・・・。



ただ・・・。



俺の気のせいなのか、憂樹が「告白を断った」と聞いた時から
何とも微妙な表情をしているように見えた・・・。

困惑と言うか、戸惑いと言うか・・・。
それを必死にごまかして平静を装っているように見えるんだけど・・・。



俺が告白を断って、動揺しているとか・・・?



まさかな。ははは・・・。



つづく




     

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