忍者ブログ
様々な想いが交差する!3rdシリーズ『真実』編!!
[200]  [199]  [198]  [197]  [196]  [195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「あ、おかえり。まさと」
「ただいま・・・」
「・・・どうしたの!?何か顔色悪いよ!?」
「いや・・・、ちょっと疲れちゃってね・・・」
「忙しかったの?」
「まあね・・・。もう・・・寝るよ」
「そうした方が良いよ。おやすみ」
「おやすみ・・・」



俺は部屋に入り、着替えもしないままでベッドに横になった。



切なかった。

ただ、とにかく切なかった。



悲しいとかでは無い。

苦しいくらいに切なくて、でもどうにも出来なかった。



俺は、憂樹の事が好きなんだ。だから藤井さんとは付き合えない。
そうなれば告白を断るしかない。こうするしか無かったんだ。

分かってはいるけど、どうしてもこの切なさは込み上げて来てしまう。



俺は二十一年以上も彼女がいない。
典型的な『モテナイ男』だ。

そんな奴が告白された。でも断った。
世間から見れば何て勿体無い事をする馬鹿なんだと思われるだろう。
千載一遇のチャンスを捨てた馬鹿だと笑われるだろう。

でも、俺は自分の気持ちに嘘はつけない。
もし藤井さんと付き合ったとしても、憂樹への想いを捨てる事なんか出来ず
中途半端な付き合いしか出来ないのは火を見るより明らかだ。

そんな事をしたら・・・、藤井さんに失礼過ぎる。
そっちの方がはるかに酷い仕打ちになってしまう・・・。



だからこれが・・・、俺にとっての正解なんだ。

世間の目とか、そんな事は気にしていられない。
俺は、俺自身の気持ちに素直に、正直になり
それこそが正しいと信じてその道を進むしか無いんだ。



『私をフッてその人を追い掛けるんですから、絶対に結ばれて下さいね。
 謝るくらいなら・・・絶対にそれをやり遂げて下さい・・・』



藤井さんはそう言っていた。

藤井さんへのお詫びとか、そんなつもりは無いけど・・・
俺なんかを好きになってくれて告白してくれたのに、それを断った以上は
自分の選んだ道を進み憂樹への想いを実らせる事が責任と言うか・・・
使命みたいなモノのように思えて来た。



『好きになった人には幸せになって欲しい』



そうも言っていた。俺と同じように考える人がいたとは驚いたけど・・・。



もう、この歩みを止める訳にはいかない。
俺自身の・・・あらゆる意味でも。あらゆる為にも。



気が付いたら、もう夜が明けてしまっていたが
とりあえず切なさは治まった。



心なしか、少しだけ心が強くなれたような気がする・・・。



つづく




     

テクノラティプロフィール
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけが読む事ができるコメントになります。)
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
フリーエリア
       


↓久遠のブログ、始めました
こちらからどうぞ

第一話から

読む方は

こちらから


登場人物紹介

最新CM
[10/01 tlgetplkvg]
[08/19 魚]
[06/28 久遠]
[06/28 魚くん]
[05/31 ブログランキング]
プロフィール
HN:
久遠
性別:
非公開
カウンター
アクセス解析
フリーエリア

Copyright © BE ALIVE! All Rights Reserved.
Material & Template by Inori  

忍者ブログ [PR]